前衛アングラ芸人・きぐるいツネちゃん(明智半平太)のブログ「昭和50年代少年のKOTOBASM」

団塊ジュニア世代とも、悲劇の世代ともいわれる昭和48年生まれが管理する、昭和ノスタルジーといまを語るblog。僕たちが生きてきた証のことば。それはイズムそのものである。(明智半平太)

バター使用厳禁のお料理番組【ごちそうさま】







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 「ごちそうさま」は日本テレビで1971年から1998年まで、平日のお昼に放送された15分のお料理番組である。司会は高島忠夫・寿美花代夫妻。味の素の一社提供だった。

  なにゆえこの番組を子どもの時分に観ていたのか。それはオープニングに出てくるスカンクの小芝居が好きだったからである。その流れで全編観てしまったのだ。15分でなおかつ歌手のばあい番組内で歌もやらなくてはいけないので、いささかせわしない。そんな番組だった。

 それでも料理中は、生のピアノ演奏が流れていて、その優雅さは本編のせわしなさをどことなく中和させてくれた。とにかく高島・寿美コンビはほぼ忠夫がしゃべりまくる。優雅なピアノの音色も何のその。この夫婦はそれでいいバランスを保っていた。



 なんでこの番組はバターが厳禁だったのか。それはスポンサーである味の素の商品に「マリーナ」というマーガリンがあったからだ。だからバターの代わりにマリーナを使っていた。クッキーなんてバターを使ったほうがおいしいに決まっているのだが。

 一回寿美さんが材料の紹介をするときに、まちがえてバターといいそうになったことがある。しかたないのだ。見た目は変わらないから。そこですかさず忠夫が「マリーナですね」とコトバをかぶせた。

 危機一髪。ナイスタイミングである。夫婦とはこうあるべきというのを、お茶の間に見せつけた瞬間だった。大げさか。まだトランス脂肪酸が問題になっていない、バターがマーガリンより健康に悪いといわれていた時代のお話である。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。