KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

まだ大らかだった時代【真部一男】

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 ふと観たくなって、YouTubeで将棋関連の動画を検索していたら、羽生善治三冠のNHK杯の軌跡をなぞる映像をみつけた。羽生三冠がNHK杯に初出場したのが昭和61年で、カレがまだ高校1年生のときだった。

 



 若いというよりまだあどけないと言ったほうがいいだろう。しかしこのころはまだ大山康晴十五世名人も、米長邦雄永世棋聖も活躍していて、こうして羽生三冠と対戦していたのだから、ほんとうに貴重な時代だ。

 もう一つこの動画のなかで時代を感じさせた場面がある。それが羽生三冠の初めてのNHK杯3回戦のときのものだ。相手は真部一男七段。カレも10年前に55歳の若さで鬼籍に入られたのだが、こうして動く姿を拝見するとほんとうに懐かしい。

 しかし高校生の羽生さんとテレビカメラの前でハイライトをふかすなんて、いまだったら大問題になっていただろうに。でもその姿がまた絵になっていてカッコいいのだ。しかしこんな目の前で吸われて煙かっただろうな羽生さん。結局負けちゃうし。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。