じつはピン芸人の活動をしていたというのに、R-1グランプリを全部観るようになったのはここ最近のことである。むかしは観て自分のネタに変な影響が出るのを避けていたのだ。くだらない理由である。
しかしデジャブだろうか。2年連続でソニーミュージックアーティスツの”裸芸人”が優勝して、どちらも次の出番がおいでやす小田さんで。小田さんおいしいけど、優勝賞金500万もらうよりかはおいしくない。
それにしても今回は組み合わせの妙というものをつくづく感じた。たらればのハナシなんてしても本当はしょうがないのだが。優勝者のアキラ100%さんにとって、あのネタ順はこれ以上ない。
もし出番がいちばん最初だったら、もっと微妙な空気になっていたのではないか。そして小田にとって敗者復活戦で1位だったのは不幸としかいいようがない。あともうひとつ、これは別の出演者だが、ネタが飛んだからといって泣いちゃいけない。
しらばっくれていればよかったのだ。そういう図太さが欲しかった。現に視聴者投票では1位だったのだから。あそこで泣いたら流れが変わる。審査員だってしらばっくれて投票できなくなるし。ほんらい”時代”はカノジョを優勝させるはずだったのだが。
で、誰がいちばん面白かったって?もちろんおいでやす小田さんだ。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。