3月といえば卒業式。国によっては9月が卒業シーズンなところもあるが、やはり日本のお別れは春が合っているような気がする。3月に別れがあって、あらたなスタートを桜の咲くころに迎えるという意味でも。
そして数ある卒業ソングのなかでも、いちばん心に染みるのが、柏原芳恵の「春なのに」である。このひとは「ハローグッバイ」もそうだが、片思いを歌わせたら絶品である。
なに?「ハローグッバイ」と「春なのに」しか代表曲を知らない?そういえばそうだ。それ以外の曲をすぐに思い出せるヒトがいるだろうか。たぶんあの方なら。そう皇太子殿下だ。
曲は思い出せないのだが、柏原芳恵というとすぐに連想してしまうのが、空港の手荷物検査をしているときに、”電動バイブ”がみつかってしまったという伝説である。
そのときに、なんで海外に行くときぐらいガマンできないんだとマネージャーに怒られた柏原は、(河合)奈緒子ちゃんだって持ってるもんって泣きながら訴えたのだとか。
実はこれタモリのオールナイトニッポンの投稿ネタらしいのだが。それが今日まで語り継がれてしまうのだから、タモさんも罪づくりだ。でもありえると思わせてしまうのは、柏原芳恵の”魔性”がなせる業かもしれない。春なのに、ため息またひとつ。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。