KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

まぼろしの「亜麻色の髪の乙女」【青山ミチ】

 「亜麻色の髪の乙女」といえば、ヴィレッジ・シンガ―ズのヒット曲であり、そののちに島谷ひとみがカバーしてこれもヒットを記録した名曲だ。じつはこの歌、最初はちがう題名だった。

 



 「風吹く丘で」と「亜麻色…」に比べて、なんともおとなしいタイトルだし、曲もしっとりとした仕上がりになっている。歌い手は青山ミチさんという。横浜出身で、黒人とのハーフなせいか、エキゾチックな顔立ちをしている。

 「風吹く丘で」がさあ発売というときに、覚せい剤で逮捕され、お蔵入りになってしまう。その後も2回覚せい剤で捕まってしまうなどして、ざんねんながら芸能界からも姿を消してしまった。歌唱力があるのに非常にもったいない。

 晩年は娘と二人、生活保護をもらって生活し、先日お亡くなりになったそうだ。十代前半で芸能界デビューという華々しいスタートからするとなんとも寂しい。一回捕まったあとに薬物を自制しておけばとおもうとやり切れない。

  今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。