ことしでストリップが日本に誕生して70年になるのだとか。いまでは”ストリップ女子”なんていうのが急増しているという。もとが100のうちのゼロに近かったのだから、いま1や2ていどに女子が増えても”急増”になるわけだが。
そうやってなんでも”女子”ってつければいいってものではないだろうなんてイチャモンをつけてしまうと、世の中の流行らせ隊?みたいなヒトタチに怒られてしまいそうだが。
タンバさんというのは、ストリップの踊り子さんが踊っているときに、タンバリンを打って、リボンさんというのは踊り子さんがポーズをビシッと決めたときに、リボンを投げて、それぞれ場を盛り上げるヒトタチをいう。
タンバさんもリボンさんもお店のスタッフではなく、どうやらお客さんらしいのだ。わざわざ入場料を払って応援のためにやっているのだとしたら、なんとも健気ではないか。
誰もその姿に注目するわけでもなく、他の観客がかぶりつきで踊り子さんをみつめ、踊り子さんも”ちょっとだけよ~ あんたも好きねぇ~”などとやっているときに、タンバリンを打ったり、リボンを投げたりしているのだから。
ちなみに”タンバさん”の応援のポイントは3つ。
①タンバリンはダブルジングルを買うべし。
②練習はカラオケボックスですべし
③主役は踊り子さん目立つべからず
②と③についてはなんとも涙ぐましいではないか。たしかに家で練習している姿を妻や子どもにみられると、なにをいわれるかわからない。目的が目的だけにいいわけもできない。
そして”リボンさん”の応援ポイントも同じく3つ。
①先輩リボンさんに弟子入りすべし
②練習は開演前&終演後の劇場ですべし
③投げる前は踊り子さんに承諾を得るべし
①にかんしては、これほど生産性のない徒弟制度はなかなかないなぁってハナシだが、やはり自己流だと踊り子さんや他のお客さんに当ててしまうことがある。いがいとあのリボンって当たるとイタイのだ。
それにしても開演前と終演後の劇場で練習できるというのは、ただの観客では味わえない特典だろう。スタッフの裏の地道な苦労をかいま見ることができるのだから。そうやって本番の場の空気って作られていくにちがいない。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。