KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

君は”暴走戦士”をみたか【ザ・ロードウォリアーズ】

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 彼らをはじめて観たのは、テレビ東京でやっていた「世界のプロレス」という番組だった。まだ日本に来る前で、海の向こうでの暴れっぷりはかなりのインパクトを与えた。

  そのパワーと肉体、そしてそれらを駆使しての勢いのあるレスリング。まさにキャッチフレーズである”暴走戦士”そのもの。あまりに強すぎて、決着がつくのもあっという間。そのような奴らが日本にやってくるのだ。馬場が折れる。本気でそう思った。


 またこの入場曲が不気味であった。ブラックサバスの「アイアンマン」。オジーオズボーンの歌声がまた金属的なので、この2人によくあっていた。またイントロからしておどろおどろしく、当時の子どもとしては、戦々恐々であった。

 そしてなんといっても、マネージャーのポール・エラリングの存在である。”化け物”というのは冗舌であると一気に興ざめする。こういう弁の立つマネージャーがいると、さらにレスラーを引き立てるのだ。

 しかし当時は問題にはなっていなかったが、いま考えると、薬物でそうとう体を作ったのだなとかんじる。体力的に負担が大きく、スタミナに不安もあったから、”プロレス的”にも早めの決着をつけたにちがいない。

 こういう薬物で体を作ったレスラーというのは、早逝するヒトが多く、ホーク・ウォリアーも46歳の若さで亡くなってしまった。まるでレスリングの決着といっしょのような人生であった。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。