KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

後楽園ゆうえんちで僕と握手!【スーパーヒーロー大集合】

 いまや子どものころにあった遊園地は、けっこうな数なくなってしまった。関東地方でいえば、横浜ドリームランド、小山ゆうえんち、多摩テックなどなど。そのむかしはテレビでCMをやっていたものだが。

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 そのような関東地方の遊園地のCMのなかでも、群をぬいて多く流れていたのが、後楽園ゆうえんちのCMであった。そしてそれはたいていがヒーローショーの告知だった。

 さいきんではテレビ朝日系列で放送されている戦隊ヒーローシリーズのショーになっているが、そのむかしは戦隊ヒーローにプラスして、仮面ライダー宇宙刑事ギャバンなんかもいた。

 そこまでならまだわかるが、さらにプラスしてウルトラマンタロウもなぜかいた。あまりにも節操がないラインナップである。戦隊ヒーローも一組だけでなく、何組も登場するので、とにかく芋を洗うがごとくヒーローがいるのであった。

 そうなってくると、それにくらべてどうしても敵の方が貧弱になってしまう。戦闘員なんてただでさえ一戦隊にも敵わないというのに、その3~4倍の数のヒーローに立ち向かっていかなければならないのである。

 そのような不条理な状況にあっても、当時の子どもは知ったこっちゃない。みんながヒーローを熱狂的に応援している。戦闘員の人生っていったいなんなのだろう。たぶん公演が終わったらコスチュームの上だけ剥いで、裏でタバコを吸っているのだろうが。

 後楽園ゆうえんちも、いまは東京ドームシティアトラクションズに名前が変わってしまった。むかし後楽園球場があったところにまで広がっているので、もはや知っている”後楽園ゆうえんち”とは別物になってしまった。

 しかしこのごろの遊園地の盛衰をみると、”遊園地”という名前にしろ内容にしろ時代とともに変わっていかなければ、生き残ってはいけないのだろう。それでもなにか、むかしに子どもだった者にとってみれば、「遊園地」という言葉は今でもワクワクする。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。



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