KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

朝まで待てない【鈴木ヒロミツ】

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 今年の8月1日で、作詞家の阿久悠さんが亡くなって10年になる。数々のヒット作を世に送り出したこのヒトの作詞デビュー作は1967年、ザ・モップスの「朝まで待てない」であった。

 



 奇しくもこの方もお亡くなりになって、今年でちょうど10年になる。ザ・モップスのボーカル、鈴木ヒロミツさんだ。俳優として活躍したが、はじまりはグループサウンズなのである。

 

 グループサウンズといえば、ジュリーやショーケンみたいに、女の子にキャーキャーいわれるようなカッコいいボーカルのイメージがあるが、このバンドは違った。どうみてもヒロミツさんはブサイクだった。

 

 そのかわり楽曲は洗練されたものであった。ザ・モップスの一連の楽曲は、いま聴いてもまったく古さを感じない。ファッションもかなり奇抜で、当時のグループサウンズには珍しくメンバーの服装に統一感がない。尖りに尖りまくっている。

 

 そんなグループのボーカルだったヒロミツさんだが、バンド活動のかたわら、テレビCMにも出演している。それがあのCMディレクター杉山登志の名作であるモービル石油のCMであった。

 



  のんびり行きすぎである。あの尖ったヒロミツはどこへいってしまったというのか。むしろ共演者の方のほうが尖っているではないか。でもこののんびりした雰囲気が、後の俳優としての成功を生んだ気がする。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。