タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

興奮したカブトムシより遅い【わしも】

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 僕の働いている障害者施設には、身体障害とともに精神や知的の障害をともなうヒトがいる。”精神”と”知的”というのがまた区分けが繊細であり、おなじカテゴリーでは扱えなかったりする。

 

 その区分けをまたぎながら、それぞれ担当しなければならないのだが、あきらかに違うところが一つある。それがフロアごとの公共スペースで複数の人数でみるテレビ番組である。

 

 ”精神”の方は、ふつうに大人が観るようなテレビ番組が流されている。しいていうなら、食べることにことさらなる執着心をもったヒトたちなので、グルメ番組が多いぐらいか。

 

 ”知的”のばあいは子ども番組が多くなる。夕食の時間になるとフロアの食堂では毎日Eテレ、むかしでいうところのNHK教育テレビがいつも流れている。”知的”のフロアに3日連続で夕食を担当すると、あるアニメ番組のテーマソングが僕の脳みそを支配する。

 

 

 食事介助をしているときも、身体が小刻みに揺れてついノッてしまう。それが「わしも」のテーマソングなのであるが、どうやら僕だけではないらしい。中毒性があるみたいだ。

 

おばあちゃんがしんじゃった。

毎日泣いていた小学生の女の子「ひよりちゃん」のために、パパが作ってくれたおばあちゃん型ロボット「わしも」。「わしも」が歩くと聞こえるカタカタカタというなつかしい音は、おばあちゃんと同じ入れ歯いればを使っているから。

歩くスピードはカタツムリより速いけど、興奮したカブトムシよりは遅い。でも、本当は新幹線より速く走れちゃう。そんなヘンテコな性能の「わしも」がいろんな人と出会ったり、いろんな経験をしたり…。「わしも」と「ひよりちゃん」のキュートで楽しい、ちょっとかわった日常がはじまる!

   

 原作と作詞はクドカン(宮藤官九郎)か。やはりあの男だったか。しかも関係ないけど絵の担当は安斎先生じゃないか。最近、空耳アワーのとき遅刻しないなと思っていたらこのような仕事もしていたのか。しかし開局して58年。教育テレビも変わった。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。