今日買い物をしに街を歩いていたら、古いフォルクスワーゲン・ビートルがここちよい温かみのあるエンジン音を発しながら道を走っていた。ドライバーは僕の父(昭和25年生)と同い歳ぐらいか、それよりもちょっと上というかんじだ。
あれは秋篠宮殿下が紀子様と結婚したばかりのころだっただろうか。やはりライムカラーの古いビートルに乗ってふたりでドライブしていた。あのころはまだ、お世継ぎの問題も出ていなくて、”開かれた皇室”の自由な雰囲気がふたりを包み込んでいた。
子供のころから僕はこの車が大好きで、よく絵を描いていたものだ。デザインはあのフェルディナンド・ポルシェだ。どうりでカッコいいはずである。クラシックだが、古さを感じさせない。
この車はあのアドルフ・ヒトラーが、一般人でも手に入りやすいように開発させたのだとか。悪のイメージしかないようにみえるアドルフ・ヒトラーだが、この車を誕生させるきっかけを作ったというのは、彼のひとつの功績だとおもう。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。