KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

箱根駅伝

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 やはりこれを観なければ、正月を迎えた気にならない。その日が仕事であろうが、ちょっとだけでも観られたらそれでいいのさ。それが僕にとっての箱根駅伝。頑張って走る姿をみて、今年も去年の自分からタスキを受け取れたなあがんばろうって気になるんだ。

 

トップから18分47秒差で8区からタスキを受け取った9区・熊耳。10区につなぐ鶴見中継所で事は起きた。
 繰り上げスタートとなるトップからの20分差まで残り30秒となった。あと約200メートルのところ、最後の直線で熊耳の姿は見えた。繰り上げを待ちスタートラインに並ぶ7人のランナーの中で、国学院の10区・江島はしきりに後ろを振り向いた。
 熊耳のフォームはバラバラ。どうにかタスキをつなごうと必死に手足を振ってもがいた。だが、あと20メートルほどの所で繰り上げスタートのピストルが鳴った。

「うわぁぁぁぁ」あと5秒、目前で無情の繰り上げスタート 箱根駅伝、国学院・熊耳崩れ落ちる (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

 

 ちょうどこの場面をテレビで観ていたのさ。無情だよ。無情なんだけど、だからこそドラマがうまれる。走っている最中も、併走者に乗ってる監督から「みんなの想いがおまえ一人にかかっているんだ!」みたいな檄を飛ばされていたわけさ。

 

 そんなみんなで走ったゆえの結果、時間ギリギリになっているのだから、いまさらそんなひとりだけにプレッシャーを押しつけてやんなよと、根性なしの素人だから思っちゃうのだけれどもさ。

 

 でもよくよく考えてみると、それぐらいで傷つくような子だったら、この箱根駅伝という舞台にはあがってこられないわけさ。それだけ努力して練習をかさねてきたのだからね。こんなオッサンとはわけがちがうわけさ。

 

 またそんなオッサンもさ。最後まであきらめず、いうこときかない足をそれでも動かして頑張る彼をみて、ああ自分も少しは見習わなきゃなと思うわけさ。半歩ぐらいだけど前を向いてすすめるのね。そういうことさ。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。