KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

インテリジェンスと狂気を併せ持った男の最後のカーテンコール


米倉斉加年さん死去…「放浪記」「花神」
 内面をにじませた深みのある演技で存在感を示した俳優、演出家で画家としても知られた米倉斉加年(よねくら・まさかね)さんが26日、福岡市内で亡くなった。
80歳だった。



名前は知らないけど、顔を見ると「ああ、あの人か」という人がいる。
私は名前(名前の読み方も含めて)を知っていたが、米倉さんってそういう人ではないか。
こういう人は狙って自己主張をしないタイプである。
しかし、じわじわと内面から溢れ出る”味”が、まるで頭のなかを寄生するかのように入ってくるのだ。

米倉さんの”味”はインテリジェンスと狂気で構成されている。
善良なインテリから奇人まで、幅広い役柄をこなす。
演技派というわけでもなく、何を演じても米倉斉加年であるのに、どの役柄もハマってしまうのは、この人の人間としての大きさ、多彩さがあってのことだ。

また特筆すべきなのが、この人は自分の政治思想を隠そうとしなかったことだ。
普通テレビで活躍する人は、そういうものを隠すものだろう非常にナイーブなテーマであるから。
しかしこの人の場合、左翼人であることを隠そうとしないのが印象的だった。
それもまたいい意味で狂気の沙汰と言えた。

先日NHKのドラマで拝見したばかりであった。
画面に映る物静かな佇まいの米倉さんはいつもどおりの俳優、米倉斉加年であった。
亡くなられた今思うとあれは、私の人生劇場を今まで観てくれてありがとうというカーテンコールだったのかもしれない。
テレビの画面からフェードアウトして、ひっそりとお亡くなりになる方も多い中、亡くなる直前まで人前に出ていられたのは俳優としては幸せなことだ。

しかし残された私たちにとっては、大きな存在を失ってしまった。
やはりあのインテリジェンスと狂気は稀有な存在であったのだ。

それじゃ失敬。



日の丸じゃぱ男.言論アナーキー(明智半平太)主催
「BLACK than BLACK」vol.2
~黒より黒い至極のブラックネタオンリーライブ~
2014年9月4日(木)

スタジオ中野シェイプレス
Studio 中野shapelessの地図

18時30分開場 19時00分開演
料金1000円
出演「普段からブラックな生粋なブラック芸人」
日の丸じゃぱ男 言論アナーキー
 ヴァンサンカン主人 毒舌大臣 
テラシマシュウジ 他
&「普段ポップだけどネタ帳の隅にブラックネタ結構溜まってるテレビ出たい芸人」
大葉カヤロウ 森林子 あんご とーご ジェイちゃん ルサンチマンよしお マザーテラサワ
 中島和広 川田マナブ アルベルト・フォン・タマナⅢ世 あつねっと
ガヴァドン マイダガーミストラル ゆとりちゃん ヨージ 他
&「シークレットゲスト」
「え!あの人が!ブラックネタを!!!」
お前らの溜まってるもん、全部吐き出してもらおう!
注(テレビはもちろんネットでも見られないネタオンリーです、他言無用)
詳細は日の丸じゃぱ男のmixi Twitter Facebook アメブロにて!
チケットのご予約は日の丸じゃぱ男SNS 言論アナーキーブログ スタジオ中野シェイプレス または各出演者まで