KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

「野球は巨人、司会は巨泉」も今は昔



日テレ「プロ野球名場面」炎上、トップ10すべて巨人で野球ファン激怒。




8月28日に、日本テレビプロ野球中継「巨人vs.阪神」内で放送された企画「日本人の人生を変えたプロ野球名場面」が、巨人ファン以外からの反感を買い、炎上状態となっている。そこで紹介されたトップ10すべてが巨人関係の内容だったためだ。


◎日本人の人生を変えたプロ野球名場面(日本テレビの中継より)

1位 ミレニアム優勝(2000年)
2位 木村拓也さん 捕手として出場(2009年)
3位 10.8決戦(1994年)
4位 木村拓也さん追悼試合で谷佳知が満塁HR(2010年)
5位 長嶋茂雄引退試合(1974年)
6位 長野久義 サヨナラ満塁HR 内海哲也 最多勝(2011年)
7位 王貞治 世界新記録 756号HR(1977年)
8位 長嶋茂雄 天覧試合でサヨナラHR(1959年)
9位 末次利光 阪神戦で逆転サヨナラHR(1976年)
10位 原辰徳 引退試合でHR(1995年)



私は故郷に本拠地を置く千葉ロッテマリーンズファンだが、これをみて怒るどころか笑ってしまった。
9位が末次というシブすぎる人選に。
選手としても活躍したけど、コーチやスカウトとして優秀な人という印象があるなあ。
日本人の人生を変えたは大げさだけどな。
しかし大きくでたな「日本人の人生を変えた」とか日テレも。

それを差し引いて考えると、私が子どものころは巨人戦は毎日どこかの局でナイターを放送していたけど、他の球団の試合、特にパ・リーグはなかなか観られなかった。
つまりは巨人戦以外の試合の映像があまり無かったのではないかな。
そういう事情なら事情でもう少し日テレも題のつけ方を気をつけるべきだった。
とはいっても元日テレアナウンサー徳光和夫の巨人至上主義っぷりをみたら、こういう題のつけ方もうなずける気はするけどね。

話は変わって私が子どもの時分、地元千葉のUHF局であった千葉テレビ放送もよくナイター中継していた。
なぜか知らないけど、よく阪神-大洋戦をやっていた印象がある。
当時はアナログ放送であったから、テレビ埼玉も観られたのだけれども、あっちはもちろん西武戦をやっていた。
西武球場はできたばっかりでピッカピカだし、ジャングル大帝レオのマークをつけた帽子をかぶった子どもを観るにつけ、埼玉の子がうらやましかった思い出がある。

他のパ・リーグの試合といえば、土日のデイゲームで観られるぐらいであった。
昼下がりの閑散とした川崎球場のロッテ-南海戦などは、これが後楽園球場の巨人戦と同じプロ野球の試合なのであろうかというぐらい差があった。
今も千葉ロッテのホームゲームは客が入らないと言われるけど、それでも一万人近くは入っているし、まかり間違っても外野席で流しそうめんをやる人はいない。



そう考えると、いくら負けてばかりでも千葉にマリーンズがあって、多チャンネル時代になって昔よりもテレビでパ・リーグの試合を観る機会が増えた今、日テレの前近代的なカマしも余裕で笑えるのだった。

それじゃ失敬。