KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

スーパーカーブームとカー消し

そのむかしスーパーカーがブームでした。
保育園の年中さんから小学校低学年ぐらいのときだったでしょうか。
あのころは瓶のコーラの自販機がけっこうあって、王冠のうらにスーパーカーの絵が書いてあったり、サーキットの狼という漫画やアニメでもグランプリの鷹がありました。

そんなとき、ある遊びがありました。
カー消しというスーパーカーをかたどった消しゴムがあったのですが、それとBOXYというノック機構のあるボールペンを使って相撲形式で遊ぶというものです。
勝てば負けたひとのカー消しがもらえるのですが、けっこうそのゲーム強かったのです。

実はいろいろ細工をほどこしていたのです。
たとえばボールペンのバネを2つ入れて弾くちからを強くする方法。
しかしこれだけだと飛びすぎて自爆する可能性があります。
机の上で勝負するので、ヘタすると机から落ちてしまうのです。

またあからさまに距離が長いと疑われる可能性もあります。
ですので、ちょこっとタイヤのところをカッターでけずって平面にするのです。
戦闘用とコレクション用で持っているカー消しは2つにわけていました。
戦闘用は細工をほどこしたもので、コレクション用は手を加えずながめて楽しむためのものです。

とはいってもコレクション用でも戦闘に出すこともありました。
というのもいわゆる”弱い子”とやる場合、負けてばかりいると遊んでくれなくなるんです。
なので、たまにいらないのとかダブっているのをいけにえにするわけです。
それでも負ける子は負けるのですが。

でもにんげんは得手不得手というのがあります。
カー消しのゲームは弱くてもメンコはめちゃくちゃ強かったりするのです。
メンコは弱かったのでいつもその子に取られていました。
遊びにはほんとうにいろんな天才がいます。