KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

店員と客のトラブルも格差社会のあらわれ

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深夜に入った牛丼屋の、店員の態度が気にくわず、注文したカルビ丼を顔に押しつける。
とつぜんそんなことを聞いたら、え?どういうこと?と面をくらいます。
そんなことが、23日にあったそうです。
去年あたりからとみに、こういった客と店員とのトラブルをあつかったニュースが聞かれるようになった気がします。

23日午前1時45分ごろ、尼崎市尾浜町1の牛丼チェーン「吉野家五合橋線尾浜店」で、酒に酔った客の男が、運ばれてきた「牛カルビ丼大盛り」を、アルバイトの男性店員(41)の顔に押しつけた。男性店員の110番で駆けつけた尼崎北署員らが、暴行の現行犯で男を逮捕した。

 カルビ丼を店員の顔に押し付ける 容疑で男逮捕 尼崎北署

ちなみに容疑者は36歳の塗装業なのだそうです。
こういう話を観たり聞いたりすると、なにを下層のにんげんどうしで争っているのだろうと考えさせられます。
小生も下層の人間ですけれども。
そんなことをやっても、あとで後悔するだけですから。

被害者のアルバイト店員のバックホーンが気になります。
41歳、どういった事情で牛丼屋でアルバイトをやっているのでしょうか。
なにかほかにやりたいことがあって、そのために牛丼屋でアルバイトしているのならいいのです。
たとえば劇団員やっていますとか、作家志望ですとか。

そうじゃなくて、正社員になりたくてもなれないとか、目的もなくやっているとかいう場合があります。
そういう場合だと、夜勤をやっていて、こころがすさんでいる可能性があります。
容疑者がわるいのはもちろんですが、なにか容疑者を怒らせるような対応をしてしまった可能性が、なきにしもあらずなのです。

夜勤は小生もやっているのですが、ひとが寝ている時間にはたらくというのは、肉体的にも精神的にキツいものなのです。
むかしとくらべて働き方も多様化している時代ですが、アルバイトで夜勤という立場は微妙だなと感じます。
精神的余裕という面で、他の立場のひとと比較するとです。

そういう面でも、格差社会といえるのではないでしょうか。
精神的な格差という意味で。
はたらくことの大変さを緩和できるほどの、アイディンティティが必要だと感じます。
そのひとつが、なにかをとおして、自分を表現することなのかなと思うのです。