KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

弘兼憲史先生そこはツッパねときましょう

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漫画家の弘兼憲史先生が、SAPIOという雑誌で、「家庭的で幸せなパパというのは会社ではそんなに出世しない」という発言をして反響をよんでいます。重要会議の招集がかかっているのに、子どもの誕生日を理由に帰宅をせがまれたら、と例示し、「僕はその部下を仕事から外しますね」とも断言しています。

イクメン批判」で炎上した漫画家の弘兼憲史氏が、2015年3月10日の日経ビジネスオンラインでその「真意」について口を開いた。 しかし、冒頭から「僕は圧倒的にイクメン肯定派です。自分自身もイクメンでした」と手のひらを返したような発言をし、ネット民がザワついている。
(中略)
島耕作だって料理しますよ。イクメン漫画ではないのでわざわざ描いてはいませんが、実際にはきちんとやっています」 

http://blogos.com/article/107803/ 
そんな歩みよる姿勢なんていりません弘兼先生。イクメンなんて、”女の腐ったやつ”のすることだとツッパねてしまえばいいのです。ってわけにはいかないご時世なのでしょう。これはこれで、弘兼先生流の、世渡り術ということなのかもしれません。

そもそも島耕作というマンガそのものが、モーレツ団塊世代の男の欲望そのものなのです。仕事ができれば、たくさんの女性と浮気してもいい。けれども、女房の浮気は許せないから離婚する。娘はそんな父親を愛し、逆に母親とその浮気相手は許さないというすごいマンガですから。

そういう描写をする人がイクメンなんて許せるはずがありません。だから、「僕はその部下を仕事から外します」発言も、小生はべつだん驚かないのです。弘兼先生なら、これぐらいのことは平気で言うだろうと思いましたから。

べつに先生が言っていることすべてが、まちがいではないのです。価値観が違うだけのことであります。われわれ一般人は体を壊さぬように、どっちかにかたよりすぎないように、バランスをとってやればいいだけの話です。あとはやりやすい環境になるように、社会全体で整備していけばいいのであります。

だから弘兼先生もああいうマンガを描いているのだから、なにか言われても、簡単に折れるなよということです。それこそが、あなたの本分ではないのかと、そう思うのであります。