KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

うそこけすき家

gyudon





ゼンショーホールディングスの広報担当者は「この店員は、平均8時間勤務を続けており、超過労働があったわけではない」と説明する。また、この店の当日のシフトは本来「1人体制(ワンオペ)」ではなく、「2人体制」となるはずだったが、どうしてもシフトが埋まらなかったため、店員が「ワンオペ」で店を回していたのだという。

さらに、このシフト状況は、店舗から「エリア担当マネジャー」まで報告があったが、その上層の「ブロック担当マネジャー」までは伝わっていなかった。広報担当者は「本来ならば、緊急のヘルプが入る仕組みになっていたが、伝達がうまくいかず、スタッフとお客さまに迷惑をかけてしまった」と話す。

「すき家」店員が「もう無理です」と倒れていた・・・病院に搬送されたときの状況は? 


すき家のこの手のはなしをきくとおもうのです。おおかた「お客さんのために」ということばを大義名分にして、上のほうは現場にたいして、いろいろな無理を強要してきたのだろうなと。小生もすき家に行くことがありますが、客の目からみても合理性を欠いているのがわかるのです。


代表的なものとして、食券制度にしないところなんかそうです。おおかた、お客さんにはお金を手渡しでやりとりするのが礼儀みたいなことを言っていたのではないでしょうか上のほうは。客からしたら、そんなものはどうでもいいよって話なのですが。


また超過労働というのは、時間だけの問題ではないのです。時間は8時間だろうが、ひとりのキャパシティーを超えるような労働を強いるのも問題なのです。このままではワンオペになるとわかっているのに、なぜ放置しておいたのか。


これも伝達がうまくいかなかったいぜんに、そういうことをわざわざ伝達するなという暗黙の了解があったのでしょう。店の問題は店のなかで解決しろみたいなかんじで。緊急のヘルプが入るしくみだって、表向きでしょう。ほかの店だって、そんな余裕はないでしょうから。


特に問題がおきた4月19日は日曜日だったため、店舗マネジャーが休んでいたことも響いたようだ。このような事態は恒常的だったのではないのか聞いたところ、広報担当者は「この日だけです。その前の週も、2人体制になっていた」と否定した。


これもじゃあ、前の前の前の週あたりの日曜日はどうだったのかわかりません。 毎週でなければ恒常ではないという認識なのでしょう。だいたいいなけりゃ店舗マネージャーがやりゃいいとおもうのですが、ブラックな企業ってそうではないのです。


デスクワークはデスクワーク、現場は現場と厳密に分けられるのです。でないとデスクワークの側は、現場にたいして非情になれないですから。ブラック企業といわれるところは、たいていそういうものなのです。そして安くでものが食べられるって、そういうことなのであります。


とりあえずすき家は、おもいつきで新メニューとか出すのはやめて、まずはおいしい牛丼を食べさせてくれとお願いしたいものです。多少高くてもかまわないのだから。それにはワンオペにならない努力が必要なのです。かえって回転がわるくなりますから。