KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

英国一家、日本を食べる 第1話 新宿・思い出横丁



NHK・アニメワールド 英国一家、日本を食べる

イギリス人フード・ライターの マイケル・ブース は、ある日、日本料理に関する一冊の本を手にして、すっかりその魅力に取りつかれてしまった。 本場の味 を自分の舌で確かめないと気が済まないマイケルは、妻 リスン と二人の子ども アスガー と エミル を連れて、衝動的に日本行きの飛行機へ飛び乗る。


日本料理の魅力にとりつかれ、自分の舌で確かめようと日本にやってきたフード・ライターのマイケルとその家族。さっそく向かったのは、安くておいしいものが見つかると聞いた新宿・思い出横丁だ。薄暗い路地に飲食店が密集する光景に一瞬たじろぐが、甘辛ソース味の焼きそば、長年つぎ足した濃厚なタレの焼き鳥を味わううちに…。マイケルたちは、最初の晩からディープなニッポンを体験!?

そういうわけで、日本にやってきた英国一家。やってきて早々、ピザやハンバーガーが食べたいと訴える息子なのですが、父はそれをゆるしません。日本の食べ物しか食べないと宣言します。日本の食べ物はヘルシーというイメージがあちらではあるみたいですが、初っぱなからそれはくつがえされます。


最初はまず焼きそばというのがなかなか渋い。あの形態をみれば、ふやけたミミズだと息子がおもうのも無理はありません。日本で独自の文化を生んだこの料理、昭和30年頃に駄菓子屋で売られ、やがて家庭にもひろまったそうです。


そして焼き鳥。一口大に切った鶏肉を醤油、味醂、酒、砂糖で作られたタレにつけ焼き、またつけ、そして焼き、さいごにタレをつける。一口大にすることによって、生焼けを防いでいます。あのタレのとろみは店によって違うようですが、今回はくず粉と紹介されていました。


新宿の思い出横丁を第1話に選んだところが、このアニメのすごいところです。新宿の思い出横丁といえば、戦後の闇市から発展したところで、日本を食べるという意味では、第1回にふさわしいともいえます。