KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

はばたけソフトグライダー




とあるコンビニをのぞいていたら、売っていました。ソフトグライダーとは、発泡スチロール製のおもちゃの飛行機です。まずは部品を組み立てて、完成したらゴムに引っかけて飛ばしてあそびます。よく駄菓子屋で売っていました。


とはいっても、小生が子どものころに住んでいたのは、千葉市の埋め立て地であったので、むかしながらの駄菓子屋がありません。 なので、住んでいた団地から歩いて10分ぐらいのところにある高浜ショッピングセンターに行きました。


高浜ショッピングセンターには、多田屋という文房具屋と本屋とおもちゃ屋がいっしょになったようなお店があって、そこでソフトグライダーを買いました。歩いていける場所はそこしか存在しなかったのです。千葉市高浜というところは埋め立て地のさいはての地なのでありました。


でもソフトグライダーは、どこで買ってもおなじというか、とにかく安い。安いのによく飛ぶ。いまかんがえると、あのプロペラなんてお飾りみたいなものであったのに、とにかく飛ぶのでありました。よくできたおもちゃだったのです。100円玉を出せば買えるようなこどものおもちゃなのに手をぬいてないのです。 


しかし子どもごころに許せなかったのは、日本人のくせに外国の飛行機を買うようなやつでした。どうみても、ゼロ戦がいちばん、形もデザインもカッコいいというのに。あの丸みを帯びたフォルム。描かれた日の丸。そしてあのオリーブグリーンのいろをした機体。


それをとってもゼロ戦がいちばんカッコいいわけです。思い出補正なのかもしれませんが、じっさい飛ばしてみても、ゼロ戦がいちばんよく飛んだとおもいます。小学校2年生のときに、育児休暇をとった担任の先生の代わりにきた男の先生もいっていました。ゼロ戦は世界最高水準の戦闘機であったのだと。


今回コンビニで売っていたのは、妖怪ウォッチの絵が描かれたものだったのですが、いまの坊やにもぜひ戦闘機のソフトグライダーで遊んでもらいたいとおもいます。教育上よくないですか?