KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

謝ったら負け、私の名前は香山リカ

精神科医香山リカ氏(54)が15日、フジテレビ系で放送された「気まずい2人が久しぶりに会ってみました」に出演。5年にわたる“舌戦相手”の経済評論家・勝間和代氏(46)と“対決”した。

 香山氏は09年に著書「しがみつかない生き方」を出版。普通の幸せを手に入れるためには“勝間和代を目指さない”と書いた。この“勝間-”の文章は、勝間氏への承諾なしに本の帯にも使用され、大きな反響を呼んだ。

香山リカ氏 勝間和代氏に反論



香山氏は便乗商法について「私も勝間さんの言うように、“売る努力”をしないといけないと思ったんで。それを便乗商法とするなら、それは(便乗で)いいんじゃないですか」と反論。



「勝間さん、BIGだったし、こんな小物(私)の言うことなんか気にしないでほしい」と開き直る形となった。



勝間氏が、“『しがみつかない生き方』を読み、正直、迷ってしまっているあなたに読んでほしい、という気持ちでこの本を書きました。”として、反論書「やればできる」を出版したことに触れ、「それも便乗じゃないですか」とツッコミを入れていた。


香山リカの謝らなさは筋金入りである。
以前に拙ブログで紹介した事件、(「香山リカさんのTwitterアカウントが乗っ取られたぁ?」)でも、当事者のほかのふたりは謝罪したのに、このひとだけはかたくなに謝罪しなかった。


そこには、ある種の美学すら感じる。このひとの脳内にはスラムダンク安西先生が棲みついていて、

「謝ったらそこで終わりですよ」

とか言っているのではないだろうか。後天的というよりも、このひとの場合は先天的に、謝らない姿勢というものが染みついているのかもしれない。しかし香山リカ勝間和代、この対決を導きだした運命はかくも数奇である。


勝間さんというひとは、基本的にのれんに腕押しなひとである。だれになにをいわれようが、おのれの道をつき進んでいるのである。いちゃもんつける輩を相手にする暇があったら、不特定多数のひとに自己アピールしたほうが得策だとわきまえている。


クイズ番組に出ても、とくだん優秀な成績を残すわけではない。だが鼻につかない程度に活躍し、露出することで、じわじわとお茶の間にいるひとの脳裏に入りこんでいく。つかみどころのないひとだ。このふたりの対決は、どんなに時間をかけても決着はつかないだろう。


観ているほうが疲れてしまいそうだ。
なので遠くのほうで戦っているふたりを、ごくたまに浜崎橋のお天気カメラで観察するしかない。