KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

痛恨の見逃し

仕事が終わって、買い物をして、アパートにたどりついたのが20時30分すぎ。帰ってそうそうテレビをつけてみたら、「踊る!さんま御殿!!」をやっていた。ご存知のかたも多いかとおもうが、この番組はゲストを呼んでトークするバラエティ番組である。


十数人はいようかというゲストの中に風間トオルがいた。それじたいは、とくになんの変哲もないことである。しかし今回のテーマが「バツあり芸能人SP」だということで、こころはにわかにいろめきたつのであった。風間トオルに結婚歴があったとは・・・


風間トオルというひとは、同性愛者であるという情報が勝手に脳内にインプットされていたので、意外であった。いつごろ結婚していたのであろうか。結婚しているあいだは、どのような夫婦生活を営んでいたのであろうか。興味はそれだけにしぼられていた。


しかし残念ながら、番組は後半にさしかかっている。基本的な情報を得るには時間が遅すぎた。せめてなにか手がかり的な情報は得られないだろうかと、番組を観つづけた。しかし無情にも、明石家さんまは、今回の主役的役割のスザンヌを中心にはなしを振っていくのであった。


スザンヌにはうらみはない。むしろ好きなほうなのだが、今回ばかりはついこころのなかで、たのむからもっとはなしをまとめてくれ!というか黙っていてくれと叫んでしまうのであった。CMにはいる前に、いかにも衝撃なはなしをするみたいなナレーションがあったのにもかかわらず、なんかほのぼのしたかんじのはなしだったので、よけいにこころのなかがヒートアップするのであった。


けっきょく時間がきてしまい、そのあいだ風間トオルはひとことも語ることはなかった。
でもむしろこれでよかったのかもしれない。にんげんには、しらなくてもいいこともあるのだから。謎は謎のまんまで終わらせるのも、それはそれでいいのかなと。


そうこころのなかで納得させることにした。