前記事からのながれで、ごはんにかけずにべつべつに食べるもののルールについておはなししよう。うちの母は基本的に放任主義のひとであった。そんな母にいわれていたことがひとつある。それは・・・
「味噌汁をごはんにかけて食べない」
ということであった。それがおとなになったいまも染みついている。いわゆるひとつの”ねこまんまにしない”ということだ。ねこまんまというだけあって、母の中ではにんげんが食べるものではないということなのかもしれない。
しかしそうはいっても、おじやは食べる。むしろこれは小生のなかのソウルフードといってもいい。いっけん矛盾しているようにみえる。おじやには味噌をいれるではないかと。そういわれても、薬味と玉子を入れたおじやはたべるのである。
ここで弁解しておきたいのが、さいしょにごはんと味噌汁として出されたものは、まぜてはいけないということなのだ。さいしょからおじやを目的としてつくるのならOKなのである。わかってもらえるだろうか。ただおじやを炊きたてのごはんで作ってはいけないというマイルールはある。
このはなしじつは、昨日職場でちょっと議論になった。じぶんの子どもが、味噌汁ごはんにして食べてもなにもいわない、むしろじぶんもそうしている。そう10歳年下の男性職員がいうので、それはダメだよというはなしをした。しかしむこうも引かない。一筋縄ではいかないもんだいである。
そもそも、ひとさまの家庭のごはんの食べ方について、とやかくいうのもどうかとおもうが。めんどうくさいおとこなのである。ただ、シチューとはちがって、ごはんと味噌汁という基本の”き”については、こだわりがあるのだ。そこは理解していただきたい。