タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

東京都の観光ボランティアの制服あれは日本の悪しき価値観のあらわれだ

藤江珠希
なんなら舛添さん、あんたがまず着てみなさいよ。


ひとことで言ってしまうと、審美眼がない。


日の丸のうつくしさもこれでは台なしである。なぜ帽子の周りに囲ませる必要があるのか。日の丸は白地にひとつでいい。このデザインは日の丸にたいする愚弄だ。これではまるでちんどん屋だ。わかりやすく目立てばそれでいいとでも思ったのだろうか。


頼むほうのにんげんに審美眼がないと、頼まれるほうがどれだけ優秀なデザイナーであっても、はなからダメなのがよくわかる。どういう注文をつけたのかしらないが。日の丸と富士山を強烈にアピールしてとか言ったのであろう。


しかしいちばんダメなのが、ネクタイをしめさせるところだ。無償で奉仕するボランティアにそういう抑圧をあたえるのはどうなのか。日本の夏は暑いうえに湿気がおおいというのに。これこそ日本の悪しき価値観のあらわれなのだ。


立場が上の者が、下の者にたいして理不尽ともいえる要求をするという悪しき価値観。そういうものが日本にはあふれかえっている。取引をしてほしければ夏であろうが、背広にネクタイでやってこいという、ビジネスには無用でおかしな価値観。


そういう悪しき価値観を役人がボランティアに押し付けること、それは役人の庶民にたいする上から目線なスタンスのあらわれなのだ。それにしても、ネクタイをしめさせる上にサマーセーターときたか。バカとしかいいようがない。


ボランティアなんだから、制服なんて実用性重視でいいのだ。白の開襟シャツと夏用のズボン、帽子は熱を反射する白でいい。日の丸はあくまでひとつ。あとは東京都のシンボルマークのいちょうをつける。あとはインフォメーションのマークがついた腕章でもつければいいじゃないか。”OMOTENASHI”なんてローマ字のことばを制服につける必要もまったくない。


おもてなしのこころというのは、アピールするものではなくさりげなくあらわすものだから。