KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

燃えろアタックについて調べて知った悲しいできごと




オリンピックの東京開催で、いろんな意味でもりあがっているわが国であるが、わかいひとで知らないひともいるかもしれないが、日本が参加しなかった大会がある。それが1980年のモスクワ大会である。政治的な問題が絡んだ米ソ冷戦時代のはなしである。


そのころに作られたドラマがこの「燃えろアタック」で、この時間帯の子供向けドラマはよく観ていた。バレーボールを題材にしたドラマといえば、「サインはV」があげられるが、「燃えろアタック」もやはり”ヒグマおとし”を中心とした必殺スパイクが存在した。


 





いまとなっては、ギャグになってしまうかもしれないが、小生が幼いころの古き良き時代的ドラマであった。小生は荒木由美子さん演じる、主人公の小鹿ジュンよりも、実はチーム内のライバルであったユカこと夏川ゆかのほうが好きで、ドラマ終盤においてユカが死んだときは泣いたのをおぼえている。いまとなっては、それサインはVのパクリじゃんって話だが。


おとなになって、インターネットを使うようになり、ウィキペディアで検索するようになった。燃えろアタックについても、もちろん検索したわけだ。ユカ役のひとはいまなにをしているのだろうというのも。ちなみに中原歩さんというのだが、そのときに悲しいことを知ってしまった。


じつはラジオ番組の収録中にヘリコプターの事故で亡くなっていたのだ。このときばかりは、あー調べなければよかったと後悔した。知らなくていいことってにんげんはたくさんある。 おとなになるというのはそういうことにも遭遇するということなのかもしれない。


ちなみにこのドラマはジュンのお父さん役で、あの仮面ライダーのおやっさんこと小林昭二さんもでているのだが、特訓風景がなにか仮面ライダーとかぶるのも見ものである。そういえば原作はおなじ石ノ森章太郎先生ではないか。 


そしてモスクワオリンピックの日本不参加が決まり、ジュンがオリンピックをめざすはずだったのが、急遽ストーリーが変わってしまうというのもおもしろい。けっきょくはお父さんとお母さんが復縁しめでたしめでたしと。こっちのほうが好きだな結末として。