KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

ほんとうに戦争をおこしそうなヒトとは

俳優のつるの剛士さん(40)が安全保障関連法案について「『反対反対』ばかりで『賛成』の意見や声も聞きたいなぁ」とツイッターでつぶやいたところ、同法案に反対する人たちからは「公平ぶった発言」と「賛成派」扱いされ、猛バッシングにさらされている。



きょうび有名人の発言を言葉狩りするにんげんばかりだ。今回のつるのさんの発言だって、なんらおかしくはないし、小生も同意見である。しかし世の中には、じぶんが中立だと信じ、じぶんと意見のちがう有名人を、胸張ってまちがいだと大きな声をあげて、圧力をかけるヒトが存在する。


日本国憲法知ってますか?法案に賛成すると言うことは、憲法違反をおかしてるってことになるんですよ?」 「大義がない海外の戦争に日本の自衛隊を送り出すことを支持なさっているのですか?」 「反対以外の情報が欲しいということは賛成したいという意味なんですよ」

 たとえばこれ。どうだろうこの、答はイエスかノーのみだと言わんばかりの発言。賛成だなんてひとことも言っていないのに。じぶんのものさしのみで相手を断罪してしまっている。多様な意見を求める自由を弾圧することがいかに危険かということをまったくわかっていない。


「何言ってんだ?法案推進してる側は『戦争賛成』なんだよ」 「あたかも公平ぶってる、つるの剛士って自民党か次世代あたりからの立候補考えてるのだろうか」

断言しよう。ほんとうに争いを呼ぶにんげんというのは、この手の人間である。右だろうが左だろうが関係ない。じぶんの正義を問答無用で押しつけるにんげんというのが、いちばんタチがわるいのだ。偏見でひとをみていることに、まったく気づいていないし、ましてや平和主義者ではない。


こういうタイプのにんげんは、相手にしないほうがいい。相手にしたところで、偏見でこちらを評価し、じぶんの意見を押しつけることしかしないので、精神的に不健康なだけである。そしてこちらのほうまで、攻撃的になってしまうのだ。だからさらしておけばいいのである。