タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

まあ古舘伊知郎閣下は芸人なんてお笑いだけやってろって言いたいんだろう

このごろは小説を読まなくなった。学生のころはよく読んでいたのだが、さいきんは本に実用であったり、教養ばかりを求めてしまって新書本ばかり読んでいる。それだけ年をとって文学をたのしむ余裕がなくなっているのかもしれない。


番組では、又吉の小説「火花」が、作家の羽田圭介氏の小説「スクラップ・アンド・ビルド」とともに芥川賞を受賞したことを受け、又吉が受賞後に行った記者会見の様子を放送した。

古舘氏は又吉の快挙を称えつつも、「芥川賞本屋大賞との区分けがだんだんなくなってきた感じがするんですけどね」と指摘。そして、「時代が違うといえばそれまでなんですけどね」と断った上で、「僕らの年代は『あれっ?』ていう気もするんですけどね」と、意味深なコメントをしたのだ。

又吉直樹の芥川賞受賞に古舘伊知郎氏が意味深な発言 



お笑い芸人が格下にみられるというのは、昨日今日はじまった話ではないわけで。もうここぞとばかりにというかんじであろう。古舘の指摘みたいなことは、もっと前からあったはずだ。たとえば綿矢りさが18歳で芥川賞を受賞したのだって、又吉直樹のばあいと根はおなじなのである。


ただおなじことを指摘して、どっちがトゲが立つかというと、綿矢りさのほうであり、祝福しておいたほうが無難だっただけのことである。けっきょくはもうすでに芥川賞は、無名の新人に光をあてるという当初の役割を放棄しているのだ。 


べつに又吉直樹の小説のレベルがどうこうというはなしではない。小説は読んではいないけれども、彼がふだんのトークやギャグでみせる言語センスそのものはすばらしいと感心していたので、小説もきっといい作品に違いないとおもっている。


ただ彼ほどの知名度をもったひとと比べられて、けっきょくは踏み台にされるかたちになった落選者は災難としかいいようがない。とは言い過ぎか。なんかいも候補に挙げられた”無名の新人”さんもいる。いまや文壇なんて、業界のおっさんの論理だけがまかりとおっている伏魔殿のようなところだし。選考委員なんて小説よりも空気を読んでるといったかんじだ。