タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

エアコンの無い部屋で暮らすために買ったもの②風鈴

Facebookでごらんになったひとは知っているが、エアコンを撤去されたから、デパートで高い風鈴を買ってやると宣言した。冗談とおもわれたかもしれないが、本気だったのだ。


エアコンという文明の利器が撤去されたのを機に、からだの表面を冷やすことばかり考えず、脳みその感覚を冷やすこともかんがえねばならぬ。ならばなにがいいかとかんがえ、風鈴にたどりついたのであった。


ずっと使えるものならば、いいものを買ったほうがいい。ましてやおのれの内面に作用するものである。金をだせばいいというわけではないが、下調べはしてみた。デパートではなく専門店をさがしてみた。そうしたら藤沢の片瀬海岸にそういうお店があったのだ。


風凛堂


夜勤明けに行ってみた。片瀬江ノ島駅前で、海水浴客が平日だというのにたくさんいる。出会いやアバンチュールをもとめてやってきたような水着の者たちにまぎれて、風鈴だけをもとめに小生はやってきたのであった。


ひとつ飾られているサンプルのなかで、音を鳴らしてみていいなあというのがあった。

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あの黒澤明監督の映画「赤ひげ」にも登場した「御殿風鈴」という小田原風鈴。おねだんは8950円。なかなかのおねだんである。しかし音がいい。材質は銅と錫をあわせた砂張というものだとか。音がきれいだし、なんといっても余韻がすばらしい。


しかし店員さんに聞くと、あまりの人気に生産がおいつかず、入荷待ちなのだとか。それほどのものならばということで、予約しておいた。しかしいつ来るかわからないとのこと。ヘタしたら夏が終わる。


ということで、とりあえず間に合わせで、おなじ小田原風鈴の鈴虫風鈴を購入する。こちらは1260円と御殿風鈴よりだいぶリーズナブルとなっている。ちなみにおなじ値段で松虫風鈴というのもある。3つとも柏木美術鋳物研究所というところの作品だ。

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買ったはいいが、きょうは風が少ないせいか鳴らない。短冊にも問題がある。こんなふにゃふにゃな紙ではいけない。これはかんがえなくてはならない。ごくたまに風がふいて鳴ることがある。これはこれでいい音色をしている。ちなみにこちらの材質は真鍮。作るのに手間がかかるであろうに1260円。うーむ、かんがえさせられる。