タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

クリス松村と能町みね子をへだてる境界線

「なんか面倒くさそう…」  

1度このイメージが浸透してしまうと、払拭はなかなか難しい。エッセイストの能町みね子さんのことだ。能町さんといえば、フジテレビ系『ヨルタモリ』にも出演するなど、このところメディアに引っ張りダコ。だが、8月4日放送の日本テレビ系『今夜くらべてみました』番組内で勝手にオネエ扱いされ、激怒した

オネエ騒動に続き、佐野氏擁護ツイートで炎上中! エッセイスト・能町みね子の評判


めんどうくさいのはあたりまえだ。性同一性障害というのは、かなり複雑なもんだいである。ほんらいならば、うかつに口をはさめないとかんがえている。なのでだからこそあえてシンプルにかんがえ、なにか当事者のひとに問題視されたならば、腹を割って話す。そのつもりである。


単なる「オネエ」のひと言で片付けたのだから、番組制作側に配慮に欠ける部分はあった。

だが、ネット上では「オカマなのは事実だろ」と批判の声があがった。また、オネエとして活動するクリス松村さんも能町さんの発言に反発。先月14日にブログで「新たな差別」と題し、「自分のしてきたことを全否定されているような哀しさを感じた」「私たちマイノリティと呼ばれる人たちが社会に出ていくのは大変なことでした。私でさえシワクチャになってからやっとです。それまでどれだけ心の葛藤があったか…」と心情を吐露した記事を公開した。
 

小生はクリスも能町も好きなのだが、これにかんしては、能町に肩入れする。ふたりには別けなくてはならない”差”というものが存在する。差別ではない。どちらが上とか下というものではないが、ちゃんと分けなくてはいけないものがある。


それは「チンポコがあるか」「チンポコがないか」ということである。クリスさんにはあり、能町さんにはないものである。これをわれわれが頭にいれておかないと、いっこうにラチがあかないのである。


チンポコをなくすということは、そうとうな覚悟があったとかんがえるのだ。いくら性同一性障害を持っていたとしても、肉体的にありのままのじぶんを否定し実際に変えてしまうというのは、かなりの葛藤があったにちがいない。もちろん”あり派”のひとは”あり派”のひとで、葛藤はあるだろうが。


それを理解せずに、「オネエ」とひとくくりにしたり、「オカマなのは事実だろ」と乱暴にいってしまうのは、あまりにも無理解すぎるとかんがえるのだ。能町の一連の言動はクリスのいうような「差別」ではない。 そういう無理解にたいする反抗なのである。


そしてさらに能町さんは東京五輪エンブレムの白紙撤回のニュースにも言及。“パクリ疑惑”にさらされた佐野研二郎氏の元には連日誹謗中傷のメールが届き、個人情報や家族の写真までもがネット上にバラ撒かれる事態となっている。能町さんは今月2日、こうした状況に「仮に盗作だったとしたら、メールアドレスを勝手に方々で登録したり、家族の写真をあげて中傷したりするのも当然、って思ってるのかな」とツイート。
佐野氏に対して「ネットリンチ趣味の人なんて次の標的が見つかったらすぐそっちにいくんだからそれまでどうにか耐えるんだ佐野さん、という気持ち」と綴り、一部スポーツ紙に「佐野氏にエールを送った」と報じられている。


いっけん無関係の話題におもえるが、この能町の言動にマイノリティとして生きる覚悟を小生はかいまみる。だからこうして、ひとりの標的にたいして群がる者たちに言及しているのではないだろうか。


 
明智半平太 @hanpeita_akechi