KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

パンザマスト

あなたの街では夕暮れ時、どんな音が流れていましたか?
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先日、月曜から夜ふかしという番組でやっていたのだが、千葉県柏市では夕方に防災無線のスピーカーから流れてくる夕焼け小焼けの事をパンザマストというらしい。
私が幼少の頃を過ごした千葉市美浜区は、お寺の鐘の音であった。
ちなみに朝はカッコウの鳴き声である。
これはどうやら美浜区だけの様だ。
というのも中学生に上がる頃、稲毛区に引っ越したのだが、確か何も無かったからだ。
どうも千葉市埋立地というのは、独特な世界だったらしい。
1回だけ、朝と夕方が逆転してしまい、朝にお寺の鐘の音が聞こえてきた事があった。
これは不気味である。
確か数日間そのまま放置されていた記憶がある。
その間の目覚めが悪い事、悪い事。
住んでいた団地の目の前が工業団地だったというのもあり、この防災無線からは、よく光化学スモッグ注意報も流れていた。
今の実家がある山武市防災無線がある。
農村地帯だから野良仕事中のお百姓さんへの連絡という意味もあったのだろう。
町のお知らせの他に、出かけたまんま行方不明になったじいちゃんばあちゃんを探してくれという内容の放送が流れていたっけ。
でもって田舎なものだから、消防団員を呼び出す警報サイレンも流れる。
これがかなりの大音響なのだ。
しかもサイレンって怖いのだよ。
だというのに、たまに夜中の2時に警報が鳴って、飛び起きたら、

「訓練です。」

というパターンがあるのだ。
これが腹立った。
ひじょーに腹立った。
放送のスイッチを切る音なのであろう、終わった後に「プッ」って音が流れるのだが、これすら腹立つ勢い。
そんな事を思い出す。

今や携帯電話があるから、情報手段は当時と比べて格段に進歩したが、それでも地域ローカルの避難情報などは防災無線が強い。
今住んでる横浜には無いのだな。
ぜひ設置してほしいと願っている。