KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

だったらいっそのこと稲尾さんとマー君とどっちがすごいか科学的に検証すればいいでしょう豊田さん

お年寄りと若者がそれぞれ生きてきた時代を共有するのは不可能だ。



プロ野球の黎明期、数々の伝説を作り上げた名選手たちが、もしも現代のグラウンドに降り立てばどんな成績を収めるか。今の球界への叱咤激励を込めた、“レジェンド”による大胆な“自己査定”。今回は豊田泰光氏(78)である。豊田氏は1953年西鉄に入団。1956年に入団した稲尾和久氏とともに黄金時代を築いた。


稲尾が記録した開幕20連勝は、入団してまだ2年目の1957年。この時も稲尾は個人の連勝記録のための連投ではなく、あくまでチームが勝つための登板ばかりでした。この記録は75日間で達成したんですが、31試合のうち先発勝利は12で、残り8勝はリリーフで挙げた勝ち星なんです。田中は中6日のローテーションを守って先発、158日間を要しての連勝ですから、内容の違いは明らかでしょう。



結論から言ってしまうと、どっちがすごいかなんて論じる事がナンセンス。
だから実際は科学的検証をしてどっちが速い球を投げ、鋭い変化球を投げたかを決める事も無い。
マー君がすごかったとして、ほれみろ豊田さんあんたは間違っていると責めてもどうなるものではない。
当時と今では時代背景が違うし、稲尾さんは酷使がたたって結局は8年で活躍期は終わってしまったわけでね。
もし、今の時代のような投げさせ方をしていれば、選手寿命はもっと伸び、もっと勝っていたはずだ。
酷使されていたからすごいというのは、今の価値観とは相容れない。
それをすべて引っくるめて、稲尾さんもマー君もそれぞれの時代ですごかったという事でいいのではないか。
科学的な根拠よりも、脳裏に焼きつく記憶を大事にするのがロマンってものだろう。
つまりは、白黒つける事はロマンがないという事だ。
記憶というのは、後からやってきた世代は共有する事はできない。
だからこそ先の者は、後の世代に配慮しないといけない。

でも実際は豊田さんもマー君を認めているとは思うけどね。
この世代の方なりに激励しているのだろう。