KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

電子書籍に望むこと

電子書籍(でんししょせき)とは、古くより存在する紙とインクを利用した印刷物ではなく、 文字、記号、図画に加え音声、動画を、紙、金属、樹脂、磁性体等の素材に、電磁的、または、レーザー光等で記録した情報や、ネットワークで流通させた情報をいう。
一般的に電子書籍の場合、印刷物よりもコストがかからないので、安価で読む事ができる。
ということは、新たなチャンスが生まれるという事でもある。
様々な才能を持つ人の文章が広く読まれる可能性がある。
新進気鋭の書き手になる事ができるかもしれない。
それはとてもすばらしい事だ。
ただもう一つの可能性を探るとするなら、絶版になっているような先人の書籍を、電子書籍で読む事ができればいいなと願っている。
新書なんか特に。
岩波新書中公新書の古い書籍が気軽に読めたらありがたい。
印刷物なら再版するのにリスクは伴うかもしれないが、電子書籍ならもう少し簡単になるだろう。
時代に即した新しい情報も必要だが、古い書籍にある今日に至るまでの普遍的なテーマを読むのも大事だし、現代に応用できる基礎的な情報もありがたい。
新進気鋭の書き手の文章と、昔からある普遍的なテーマを扱った文章と両方があれば面白い。
私は電子書籍にそこのところを期待したい。