KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

愛国と憂国と売国 (鈴木邦男著 集英社新書)



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(目次)
第一章・右翼人の憲法
第二章・右翼人の作られ方
第三章・右翼人の生活と意見
第四章・私が出会った素晴らしい人々
第五章・右翼人と左翼人
第六章・右翼人にとっての三島由紀夫
天皇アナーキズム

鈴木邦男さんは新右翼の大物である。
学生時代から当時多数派であった全学連と戦ってきた筋金入りの人である。
この本における一貫としたメッセージ、それは天皇制の政治利用は許さないということである。
はっきりとは言ってないが、そういうことである。
皇室と自衛隊で日本は守られている、首相や政治家はいらない。
アナキストの私もそう思う。
政治家が多すぎる定数を削減しろという人がいるが、それなら政治家そのものをなくせばいい。
国を動かす政治家が少数になったら、その政治家の権限が大きくなり、結局またいつかのように天皇陛下を利用して、俺の声は天皇陛下の声だと思えと言い出す奴が出てくるのだから。


長い経験を持つ人から、今は亡きすごい人の伝説を教えてもらおう

右翼の中野右翼、野村秋介さん。
左翼の弁護士、遠藤誠さん。
今は亡きこの2人の共通点。
それは、弱い立場にいる人に思いやりがあるところだ。
鈴木邦男さんが書く、この2人の思い出話を共有するだけでもこの本を読む価値がある。
あ、そうそう三島由紀夫先生のこともぜひ読んでほしい。

それじゃ失敬。

愛国と憂国と売国 (集英社新書)愛国と憂国と売国 (集英社新書)
(2011/11/17)
鈴木 邦男

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