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頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた (集英社新書)



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ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた (集英社新書)ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた (集英社新書)
(2013/11/15)
磯前 順一

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もくじ

第一章 京都から大阪へ       -アイビーとビートルズ
第二章 東京              -GSブームの到来と亀裂-
第三章 東京からニューヨークへ   -サイケブームのなかで-
第四章 ロンドン、パリそして京都  -解散そして復活-
昭和40年代

私は知る人ぞ知る昭和40年代好きである。
良くも悪くもパワーがあるから。
昭和40年代を象徴するものの一つといえばグループサウンズだ。
その代表格のザ・タイガースについて書かれた本である。


2013年タイガースの復活

その前の年にNHKのSONGSという番組にタイガースが出ていた。
ドラムの瞳みのるさんが42年ぶりに復活したのだ。
タイガースが解散し、もう絶対に芸能界には戻らないと宣言、その後は高校の先生になった彼がタイガースに戻ってきたのだ。
この本を読むと解散の後に芸能界を引退した理由を知ることができる。
私は事の顛末を知って、この復活はすごい事であり感慨深いと思わされた。
そして2013年、SONGSには出ていなかった加橋かつみさんも加わり実に44年ぶりにザ・タイガースはすべてのメンバーが揃い復活したのだった。
SONGSでもジュリーが全員の復活への想いを熱く語っていたのだが、これでやっと願いが叶ったのである。
本を読んでいるとジュリーは加橋さんとも瞳さんともえらいモメていたので、このSONGSのジュリーを思い出しさらに感慨深くなるのであった。


『キャンティ』

第二章にキャンティというイタリアンレストランが登場する。
当時は本格的なイタリア料理のお店として伝説だったそうな。
そしてもう一つの顔、様々な芸能人や文化人が集う文化的サロンの役割を果たしていた。

「文化的サロン」

なんて素敵な響きであろう。
頭の中で当時の息吹を想像してもだえてしまった。
いまでもその場所にお店があるそうなので、ぜひ一度行ってみたい。

それでは失敬。

キャンティ
http://www.chianti-1960.com/