タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

いいよもう”私は普通ですアピール”は



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新宿2丁目看板広告についてのお知らせ - ムラタポ より引用

witterなどでは既に伝えていますが、昨年12月より新宿2丁目仲通り交差点に
私がイラスト・デザインを手がけたHIV啓発の看板が掲示されています。
これは公募により選出されたもので6月末日まで掲示される予定ですが、
今日はこの看板に関して非常に残念なお知らせをしなければいけません。

看板が掲示されたのち、近隣住民より看板のイラストが不快だと新宿区役所に苦情が入り、
年明けの1月に役所から広告主に看板を修正するよう指導がありました。

企業側も「看板は公序良俗に反するものではない」とした上で
代理店が役所との交渉にあたってくれましたが聞き入れられず、
2期以降プロジェクトを継続させるために役所の指導を受け入れるとの判断になりました。

修正にあたっては私の方でもいくつか条件を提示してみたのですが折り合いがつかず、
最終的には中央の男性に別出しした衣服を重ね貼りする、という修正が行われることになりました。

↓元々の看板のイラストがこちら

84593808.jpg


↓指導を受け修正を施したイラストがこちら
21e0a10d.jpg


が、上記の修正で対応する旨を役所に届け出たところ、
「下着が見えている」
という理由で受理されず、工期の都合により代理店側が私の送ったデータをもとに
下着を隠したイラストを急遽作成し、ようやく受理される、という結果になりました。
つまり
最終的な修正は私の手によるものではありません。
掲示されるのは上記のイラストからさらに修正が入ったものです。

修正は今月3月16日に施される予定です。

今回の修正の件は昨今の日本をとりまく表現規制の波や過剰な自粛の一端であり
また明白なゲイに対する偏見や差別を含んでいるものと考えられます。
(下着広告などこれよりセンシャルな表現の看板などいくらでもあるはずです)
それゆえ、修正を余儀なくされたことや修正の最後まで自分が関われなかったことを含め
今はただ悔しさと怒りでいっぱいです。



こういった表現に対して苦情を入れるような人間というのは、そうすることによって”私は普通です”とアピールしているのだ。
そんなものは自己満足に過ぎないのだが。
”私は普通ですアピール”のタチが悪いところは、こっちは普通すなわち多数派であるからして異論は認めないし話し合いの席に着くつもりもさらさらないという問答無用の態度を決めていることだ。
人間性の多様化を認めない”普通ファシズム”私はこう呼ぶ。
私はゲイではないが、多様な人が声を発する自由を制限される社会というのは息苦しくて嫌いだ。
”普通ファシズム”ってなにかに似ているなあ。
そんなことを考えていたら思い出した。
映画「イージーライダー」のラストシーンで主人公のデニスホッパーたちを射殺するアメリカ南部の白人だ。
バイクで自由を謳歌する主人公に対してさも当然のように無機質な顔で引き金を引くあのアメリカ南部の白人に。
もはや醜悪でしかない。

それじゃ失敬。


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(2009/03/13)
石川 大我

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