4/7放送 ~甘酸っぱい食べもの~
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音楽遊覧飛行
4月。
出会いと別れの甘酸っぱい季節。
ということで今週は甘酸っぱい食べ物を巡る旅へ。
”レモンカード(スコットランド・エジンバラ)”
トーストにつけると、レモンとバターの味が混ざり合った得も言われぬ甘酸っぱい味わい。
オレンジマーマレードよりも酸味がある。
レモン果汁・バター・砂糖・玉子をゆっくり湯煎にかけ、ペーストにするのだそう。
カードとは凝固させたミルクのこと。
紅茶に入れるとまた魔法のようにおいしくなる。
午後のティータイムにぜひ。
「マジック」 (パイロット)
”マンチェスタータルト(イングランド・マンチェスター)”
ちょっと大ぶりのこんがり焼いたパイ生地に、濃いピンクのラズベリーのピューレだたっぷり。
さらにその上には黄色いカスタードクリームがどーんと盛られていて上にはかわいらしいチェリーが一つ。
削ったココナッツがパラパラっとかけられ砂糖の白いペーストで縞々に彩られていた。
100年以上マンチェスターの人に食べ継がれている伝統的な子どものおやつ。
「ワンダーウォール」 (オアシス)
”エルダーフラワー(アイルランド・ダブリン)”
アイルランド人から教わったハーブティ-。
エルダーはヨーロッパ中に生えている針葉樹。
その花であるエルダーフラワーはなじみのあるハーブ。
初夏になると白くて小さな花を咲かせる。
それはマスカットに似た甘い香りがする優しい味。
飲むと不安を抑えリラックスでき喉にもいい。
レモンを搾って入れると甘酸っぱくておいしい。
エルダーフラワーのシャンパンというのがあって、エルダーフラワーを集め砂糖、レモンジュース、レモンピール、白ワインビネガー、お湯を入れボトルに詰め、10日ほど置くとプクプクと小さな泡が立った自家製のシャンパンができる。
「レット・イット・ビー」 (ドロレス・ケーン)
”鴨のオレンジソース(フランス・パリ)”
おなかをペコペコにして入ったお店でメニューから選んだ鴨のオレンジソース。
出てきたのはブランデーソースで味付けされた輪切りのオレンジに彩られていた。
そして真ん中にはブラッディな鴨肉の薄切り。
甘酸っぱいオレンジソースと鴨の新鮮な血の味と絡まって口の中でとろけていく。
「さよならを教えて」 (フランソワーズ・アルディ)
”リープフラウミルヒ(ドイツ)”
ドイツワインの入門編であるリープフラウミルヒ。
リープフラウミルヒとは聖母のミルクのように甘やかな味わいから来ると言われている。
炭酸で割ってスプリッツァにすると春の午後にピッタリ。
「デイン・ナイト」 (ケイ・リー)
”アプリコットブランデー(オランダ)”
ブランデーにアプリコットの果肉をつけ込んだお酒。
かすかにアーモンドのような香りがしてちょっと杏仁豆腐を思い出す。
琥珀色の液体が光に輝いて美しい。
オレンジジュースで割って飲むとスウィーティーで風味豊か。
ちょっとジンを入れると大人の味わいに。
レモンジュースを入れると酸味が増してさわやかな味に。
クレープやワッフルのお供にいい。
「キス・オブ・ライフ」 (ヌジャベス・フィーチャリング・ジョヴァンカ、ベニー・シングス)
”ブラッドオレンジ(イタリア・シチリア島)”
ホテルのダイニングでトマトジュースを一口飲んでおどろく。
オレンジの味がした。
トマトジュースではなかった。
ブラッドオレンジのジュースだった。
果肉が血の色のオレンジ。
さすがゴッドファーザーの島。
ちょっと小ぶりだが甘味と酸味のバランスがいい。
なんで赤いのかというとアントシアニンが含まれているから。
最後にイタリアのことわざ。
4月の雨はぶどうの豊作をもたらす。
太陽もよし。
春の雨の徒然の時もよし。
「愛のテーマ」 (エンニオ・モリコーネ)