KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

亡き母との約束を果たした高校球児

TBSを観ていたのですが、涙腺が崩壊しましたね。こういうお涙頂戴的なものに素直に反応してはいけないと思ってはいるのですが。「お母さんありがとう」という番組なのですが、千葉・専大松戸高校の原嵩君が特集されていました。


夏の甲子園の時は、テレビの前で応援していたのですが、お母さんが亡くなっていたのは知りませんでした。高校2年生でお母さんを亡くすなんてどれだけ辛かったことか。そのお母さんとかわした約束が、甲子園出場とプロ野球選手になることだったそうです。そして甲子園出場は果たせました。


ただ水を差すようで悪いのですが、TBSは原くんの千葉県予選決勝での勝負を決めたランニングホームランについて、相手の習志野高校のセンターの選手が打球を後にそらしたことに、お母さんがそうさせたみたいに言っていましたが、あれはセンターの子がかわいそうです。


それこそ、そのセンターの子にしてみたら天罰を下されたような苦しみだったと思いますよ。県予選の決勝で勝つか負けるかというのは、それこそ天国と地獄のような違いがあるわけですから。そういう運命論で高校生の勝負事を語るのはいけませんわ。


もちろん原くんが甲子園に出られたのは、おめでたいことなのだけれども、その陰には涙を流している子がいるわけです。そこはドラマを作る大人たちも、高校野球は正義と悪の戦いではないのだから、考えてほしかったなあと思うわけです。


その話とは別に、原くんはドラフトで指名されて、本当によかったです。きっとお母さんも空の上で喜んでいるはずです。しかも千葉ロッテマリーンズですよ。ぜひもう頑張っていただきたいです。5位指名だけれども、マリーンズはほんと下位指名の選手はよく活躍しますから。チャンスはきっとあります。


一番泣けたのが、原くんのお父さんとお母さんへの手紙でした。お母さん亡き後、家族のためにご飯を作ってくれたりなど家事をしてくれたお父さんに対して、一番辛いのはお父さんなのにと気づかっているのが泣けて泣けて。


なんか歳をとるとですね、花を見るのが好きになったり、涙もろくなったりするのですわ。お恥ずかしい話ではありますが。来年はまたプロ野球を見るのが楽しみになりそうです。高校生も原くん入れて3人入りましたし。将来楽しみです。