KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

大の大人がやってはいけないこと

「SEALDs(シールズ)」なんて言ったって、俺なんか地元に帰って大学生の皆さんと話し合いをするけど、まったく評価されていないから。はっきり言いますけど。俺たちが学生時代、あの70年安保のときの気概がないもの。あれじゃ、一部の人たちの話だとしたってダメだな。

 俺たちも学生時代、左翼の連中とよく街頭で言い合いになって機動隊から止められたりしたけど、そこまでの気概が感じられないもの。国会前にいたってさ。やっぱりダメだな。覚悟を感じることができなかったというのは、俺たちの学生時代との大きな違いかな。

 俺たち団塊の世代で大学に進めたのは10%いないぐらいだったが、今は四十数%でしょ。本当なら、あの人たちが覚悟をもっと持ってやっているなら、もっと多くの大学生が寄んなくちゃならないはずだ。それが寄ってないっていうんだから、学生諸君にはわかられているのさ、悪いんだけど。浅いんだよ、浅い。

これは次世代の党・幹事長の中野正志参議院議員の記者会見における発言なのであるが。結論から言ってしまおう。大の大人がやってはいけないこと。それは歳をとって昔はよかったと今の若者を批判することである。


はっきりいってみっともないのだ。このブログでもSEALDsをdisったことがあった。若者らしさがないとは書いた。それでも若者が行動をおこすことはとてもいいことだと考えている。ましてや今の時代、若者の政治離れということがいわれている時代にやったからこそ価値がある。


若者の覚悟があるかないかなんていうのは、おっさんがとやかくいうことではないのだ。わからないのだから。当然の権利を行使しているうちは見守っていればいいのである。昔はよかった。今の若者はダメだとかいうのははっきりいってダメな大人の典型なのだ。


このブログでは団塊ジュニア世代の懐かしネタや、昭和40年代研究ネタも掲載しているが、昔はよかった・今はダメだということで書いてはいない。昔は昔で面白かったねというスタンスで書いている。決して世代によって排除しているわけではない。


若者の行動や意識なんていうのは、時代によって変わる。そういうのを理解しないで昔を引き合いに出して若者を見下すのは虚勢に他ならない。ほんとうにみっともないないから止めることをおすすめする。


そもそもこの中野正志という議員さんは、まがりなりにも”次世代の党”という政党に所属しているのだろう。そういうところの議員がなにを言っているのだという話なのである。あんたは羊頭狗肉を地で行っているとしか言いようがない。