前衛アングラ芸人・きぐるいツネちゃん(明智半平太)のブログ「昭和50年代少年のKOTOBASM」

団塊ジュニア世代とも、悲劇の世代ともいわれる昭和48年生まれが管理する、昭和ノスタルジーといまを語るblog。僕たちが生きてきた証のことば。それはイズムそのものである。(明智半平太)

ぬっくん安定の小物ぶり







俳優・平岳大(41)がNHK大河ドラマ真田丸」で主役・堺雅人がかすむ名演技を見せた。演じたのは、武田家当主を継いだ信玄の息子、武田勝頼役。偉大な父親を超えられない息子の苦悩ぶりが注目の的に。重臣に次々裏切られてもなお淡々と運命を受け入れ、凛として生きる姿が「泣ける」と絶賛された。

「真田丸」武田勝頼役を好演 平岳大の知られざる挫折秘話 

 「真田丸」の武田勝頼は本当に好演であった。新しい勝頼像を視聴者に印象づけたと言ってもいいのではないだろうか。ドラマというものにおいて、歴史上の敗者というのは、どうしても負けるのは必然であるような人物像にされがちだが、こうした光の当て方というのは素晴らしい。

 そんな悲しき最期を迎えた勝頼と同じ回に、違った意味で悲しい最期を迎えてしまった武将がいる。「ぬっくん」こと温水洋一の演じた小山田信茂である。重臣として裏切った一人である。

image
 
 小山田信茂は、主君の勝頼を裏切って織田信長に寝返ろうとしたわけだが、それを咎められ処刑されてしまう。小物らしい最期である。(本当は信茂も有能な武将なのだが、最後にミソをつけてしまった)そんな小物をぬっくんは好演した。 

 しかしぬっくんはすごい俳優さんである。ぬっくんぐらいの人柄と知名度をもってすれば、ドラマでもいいヒトの役で脇を固められそうなものだが、いまだに小悪党や変態の役を演じ続けている。ひとつの型におさまるところをヨシとしない演技者としてのポリシーがあるのだろう。

 今回の小山田信茂役も、本来なら無名の俳優さんがやるところなのだろうが、ぬっくんが演ることにより、ドラマに味わい深さを増したように感じる。ふつうの脚本家なら単に”小悪党が小悪党らしい最期を迎えましたので、ざまあみろと感じて下さい”みたいな描き方をするものだが。そこが三谷幸喜のすごさなのかもしれない。