KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

プロレスナメんな女子


 
 なんかひさしぶりに、こいつフザケてるのかというニンゲンを見てしまった。彼女の所属する東京女子プロレスもふくめて。夢を抱く若者に腹を立てるというのはまず無いのだけれども、この28歳の彼女にはちょっとそれはないと感じざるを得なかった。

 アナウンサーになるという夢をかなえるため、白百合女子大学でミスコンテストに優勝し、テレビ局を受けまくったこの滝川あずさという女性。しかしすべて最初の書類選考で落ちる。まあそれはしかたがない。倍率だってすごいだろうし。

 そこで彼女はプロレスのリングアナウンサーになろうとする。 そしてプロレス団体に連絡するわけだが、そこでプロレスラーもやってみないかと言われたのだとか。それに呼応してしまう彼女も彼女だし、そういう提案をする団体も団体だ。

 試合の映像も観たが、バトルロイヤル(複数人がリング内にあがって試合をする形式)中に実況のマイクパフォーマンスをしているのだ。 それだけならまだしも、受け身もロクに出来ていないヒトが試合をしているのだ。観ていて危なっかしいったらありゃしない。

  女子プロレスなのか、アイドル志望の子がプロレスをおまけでやっているのかわからない。彼女たちに対してファンもなにを求めているのかわからない。

 歌が下手で踊れない女の子がステージ立ったり、面白くないことしか言えない芸人が舞台に立つのはOKだ。それも経験なわけだし。だがケガと隣り合わせのプロレスの場合、プロレスが出来ない子をリングにあげてはいけない。

 ただ若い女の子が戦っていればそれでいいのか。疑問だ。