タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

塀の外の懲りない面々

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「保険金詐欺は、人の好き嫌いを言うてたらつとまらん。まずはあらゆる人と付き合うて、それを全部自分の腹に入れる。そこから『こいつは金持っとる』『騙しやすいな』と、冷静に見ていくんや」

 と“要諦”を披露しつつ、

「今も毎晩枕元で後悔してるのは、受け取った8億円以上の保険金の大半を、使い込んでしまったことやな」

和歌山毒カレー事件「林真須美」が夫に離婚届を送っていた! 
 おい、おっさん。後悔するところはそこかい。しかし8億円なんてお金をどうやって使い込んだのか。しかし結局はそんな犯罪を犯して得たお金なんていうのは、ありがたみを感じずに平気で使い込んでしまうものなのかもしれない。

 親がそうだと子どもにも悪影響を与えるのだろう。4人いた子どもたちも、カレが倒れて体が不自由になっても誰も側にはいない。カネにおぼれた親の子は、親子であってもカネの切れ目を縁の切れ目にしてしまうということか。

 まあそれでも生活保護がもらえて、週二回ヘルパーも来てくれる。デイサービスに行けばお風呂も入ることができる。 病気になったとしても、そこそこの医療は受けられるだろう。ヒトを騙したそのカネで贅沢をした人生の割には幸せな生活を送っていると言えるのではないだろうか。車いす生活でも自分の意思で動けるだけまだマシだ。
  
「せやけど信用はできへん。テレビで見たんやけど、女子刑務所に入った人たちに『出所したら何をしますか』て聞くと、たいがいヘルパーて答えるんや。悪い女もおるし、わしだってどんな噂されてるか分からへん」
 大丈夫だ健治。あんたにはもう騙して奪う価値がある物はなにも残っていないから。しいて言うなら寿命だけ。そもそも刑務所から出所してヘルパーでもなんでもマジメに働くヒトにはまだ救いがある。アンタはもはや救いようがない。それだけは確かだ。