タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。

2016年R-1グランプリ短感

芸人仲間の盛り上がりとは裏腹に、国民的な関心度はそこまで高くなかったようだ。平均視聴率は11.8%で、同時間帯に放送された日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」(19.4%)、NHK大河ドラマ真田丸」(16.6%)にはおよばなかった。

「R-1ぐらんぷり」に漂う「オワコン感」 ピン芸人はなぜか「裸芸人」ばかり 
 そうは言うが11.8%なのである。去年よりも視聴率は上がっている。では聞くが、大河ドラマと人気バラエティ番組として確固たる地位を持つイッテQの裏番組で10%以上視聴率があった番組がどれだけあったのか。

 ”オワコン”と表題にするのならば、ちゃんと調べてデータを提示するべきではないか。ヒトが作り上げたものをこきおろすのならば、商業メディアとしてもそれぐらいの責任があるのではないだろうか。

 今の世の中、見出しだけで判断されることもしばしばで、”オワコン”だったのだと言われれば、そう信じるヒトだっている。「お笑いに実力が本当にあるならそんなのは越えられる」というのは、卑怯な逃げ口上だ。

 前置きは長くなったが、本当に短感である。 審査員の板尾創路さんのマツモトクラブさんへの評価に尽きるとおもう。「圧がなかった」「もっと勢いがあった方がよかった」これがすべてである。

 個人的見解だが、決勝進出者のネタでは、マツモトクラブさんのネタがいちばん面白かったし好きだった。視聴者の票もこのブロックでは彼への票がいちばん多かった。けれども審査員の票は入らなかったから彼は負けた。

 マツモトクラブさんのネタは、作りこまれた一人コント。間と緩急にも工夫がこらされていた。今回は作りこんだ一人コントがことごとく撃沈させられた感じだ。あまり作らないけど、本当はこういう一人コント好きなんだ自分と再確認。

 そしていちばん勢いがあったハリウッドザコシショウさんが勝った。マツモトクラブさんが決勝に行けばもっとザコシさんも小島よしおさんもその対比で見る者にインパクトを与えられたはずだ。だが勢いだけが先行してしまった。

 審査員が単純にお笑いを評価するのではなく、審査の中に”自分のお笑いの思想”を入れ込みすぎた感がある。それが審査員というものなのだろうが、偏りみたいなものを感じずにはいられなかった。