KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

さようならホラッチョ川上

フジテレビが社運を賭けて4月4日からスタートさせる平日深夜の大型報道情報番組「ユアタイム~あなたの時間~」のメインキャスター、ショーン・マクアードル川上氏(47)に学歴詐称疑惑が浮上した。

フジ“新ニュースの顔”ショーンKに学歴詐称疑惑 
 
 つくづく惜しいヒトを失くしたとおもう。このヒトを最初に観たのは、テレビ朝日報道ステーションだった。そのときは、いっしょに観ていたヒトが、いやだこういうタイプ気持ち悪い!ということで、チャンネルを変更した。こちらはそんな悪印象はなかったのだけれども。

 キャラとしてはよかった。濃い顔に甘い声、みたかんじの知的さ、どれをとっても申し分ない。ただ好き嫌いが分かれるタイプではあるなと感じた。今回は嫌いなニンゲンの方が週刊文春にタレこんだというところだろう。これも大方、匿名のタレこみだったのではないか。

 実は、ショーン・マクアードル川上という名前ではなく、川上伸一郎という名前であったとか、アメリカのテンプル大学卒ではなくテンプル大学ジャパンに入学したけれども、10か月もいなかったとか、MBAをハーバード・ビジネス・スクールで取得といいながら、実はセミナーの3日間コースにいただけで、修了証がないとか。

 これはホラというよりハッタリというものだろう。世の中、実力だけではなかなか難しい部分もあるし、プラスアルファとしてのハッタリというのも必要だったのはわかる。別にふだんテレビで言っていることはおかしくないのだし、バレなきゃよかったのだ。

 しかしいまの世の中チクり社会なのである。チクった相手がメシのタネを失おうが、おかまいなしに平気でチクる世の中である。ハッタリはかますならきっちりかまさないと、ちょっとした綻びも命取りになる。そういう意味でホラッチョ川上は脇が甘かった。

 それにしてもまた文春か。飛ばすな今年は。しかしベッキーの件といい、結局番組を辞退したホラッチョ川上の件といい、これだけメシのタネを奪われるヒトが続出するのもなんかな。陰でチクったニンゲンが笑っていると考えると。