前衛アングラ芸人・きぐるいツネちゃん(明智半平太)のブログ「昭和50年代少年のKOTOBASM」

団塊ジュニア世代とも、悲劇の世代ともいわれる昭和48年生まれが管理する、昭和ノスタルジーといまを語るblog。僕たちが生きてきた証のことば。それはイズムそのものである。(明智半平太)

ランドセルなんて送るよりその分のお金を寄付したらいい







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届け先欄には岩槻区役所の住所と代表電話番号が記され、依頼主の欄には「長州力」とだけ記されていた。

 梱包(こんぽう)の中にはB5サイズのノートを破いたと思われる紙に「タイガーマスクにだけいいカッコさせない。ランドセルが買ってもらえない子供たちにあげて下さい。長州力」と書かれた手紙が添えられていた。ランドセルは赤色が2個とピンク系の色が2個で、女児向けとみられる。

差出人は長州力?岩槻区役所にランドセル「タイガーにだけさせない」

 テレビで美談としてとりあげられていたこのニュース。なにか嫌な感じがしたのであった。たしかに現金を寄付するよりかは話題になるのは理解できる。けれどもその一方で押しつけがましさみたいなものを感じてしまう。

 送った方はよかれと思ってやっているのかもしれないが、ランドセル4個を送ったところで、あらたな不平等を生んでしまうではないか。そんな不平等が生まれるぐらいなら、送らない方がマシだとすら感じる。結局これって、自己満足の世界だろう。

 自己満足だけならまだいいが、もらえなかった児童施設の子どもたちはどうする。指をくわえて見ているしかないではないか。こういう善意って実はタチが悪い。なにが長州力だ。すべての”やる偽善”が”やらない善”よりいいとは限らない。 

 そもそも赤とピンクのランドセルということは、女の子しか対象にしていないわけで、そこからしていやらしいのだ。正義のヒーローを気取っているのか知らないが、やっていることが本当に厭味ったらしい。そんな金があるなら、岩槻区内の各小学校に本でも送ってあげればいいのだ。そうすればみんなが楽しめる。

 こうした”善意”にイチャモンをつけるのは良識を疑われるかもしれないが、あえて書いてみた。