KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

テレビ愛の無いドラマの論評

“独走”と表現するのも微妙だが、平均12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークした『スペシャリスト』がトップ。といっても、12%台で1位ではレベルが低すぎ。同ドラマはこれまで4回、『土曜ワイド劇場』枠で放送され、好視聴率を取っていただけに、さすがに安定した視聴率を記録。初回はSMAP解散騒動が起きた直後とあって、17.1%まで跳ね上がったが、15%超えはその1回だけ。第2話以降は10~14%で推移し、大崩れはせず。今期の全ドラマの中で唯一、全話で2ケタ台に乗せた。草なぎは、前回主演した連ドラ『銭の戦争』(2015年1月期/フジテレビ系)でも平均13.4%の好視聴率をマーク。作品に恵まれたこともあるが、潜在視聴率が高いと見ていいだろう。

(中略)


脚本は『東京ラブストーリー』(1991年/同)の坂元裕二氏とあって、単なるラブストーリーではなく、骨太のつくりとなっていたが、これが現代の若年層には受け入れがたかった模様。作品自体の評価は高く、初回は11.6%をマークしたが、第2話で早くも1ケタ台に転落。以後、2ケタに乗ったのは、第3話、第6話、第10話(最終回)だけで、全話平均は9.7%にとどまった。  これで、尾野真千子主演『極悪がんぼ』(14年4月期)の9.95%を下回り、フジ月9史上、ワースト視聴率(平均)を更新してしまった。有村、高良にとっては屈辱となったが、このドラマを糧に、今後さらなる飛躍をしてほしいものだ。

(中略)


SMAP解散騒動の渦中で、香取慎吾が主演した『家族ノカタチ』(TBS系)は初回から9.3%と、いきなりの1ケタスタート。結局、2ケタ台を記録したのは、第3話(10.3%)のみで、盛り上がりを見せることなく幕を下ろした。平均は9.0%で、草なぎと明暗を分けた。


(中略)


「旬を過ぎた」ともいわれる斎藤工が主演を務めた『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(日本テレビ系)は、初回こそ11.1%と2ケタ台だったが、以後はオール1ケタ。第9話、第10話(最終回)は6.9%まで落ち込んだ。平均は8.8%だったが、窪田正孝のアシストがなかったら、もっと低い視聴率に終わっていた可能性も高い。


ボロボロだった1月期の連ドラ総まとめ! 平均視聴率2ケタ台は『スペシャリスト』と『怪盗山猫』のみの惨状
 

 「旬を過ぎた」など言われた本人にとっては、「なにを根拠に」という話であろう。そもそも1月期のドラマというよりもここのところのドラマでそこまで視聴率の高かったドラマなんてあったのだろうか。というかこの論評そのものにテレビへの愛が感じられない。

 要は視聴率の名を借りて自分の好きな俳優、嫌いな俳優を書いただけではないかこんなものは。どこの記事だと思ってみてみたら、やはり安定の”サイゾー”だ。ここの露骨なSMAP叩きはある意味執念すら感じる。

 これで視聴率1位が他のジャニーズやバーニングであったら、それこそ手放しでほめていたに違いない。裏になにがあるのか知らないが、論じ方が公平でなくブレまくりなのである。視聴率さえ出しておけば根拠になるとでも考えているのであろうか。

 だいたいこの記者は、ドラマを全然みていない。数字だけを観てそれで記事を書いてお茶を濁しているだけ。それでネットニュースというのはメシのタネにしようとしているのだから、読んでいて呆れてしまう。要は”テレビなんて観ない”層に見せて陰でほくそ笑むだけのくだらない記事である。