衰えてますます盛んなお爺ちゃん

東京都知事で作家の石原慎太郎氏(83)が12日、都内で行われた歌手・五木ひろし(68)の新曲「思い出の川」(13日発売)発表会にゲストで登場し、芸能界・政界に向けた衰えを知らぬ毒舌で場内を沸かせた。

石原慎太郎氏、政界も芸能界もメッタ斬り!「日本はバカだ!」

 衰えを知らないからと言うより、むしろ衰えているから毒を吐くのだろう。もはや棺桶に片足を突っ込んだ爺さんがピエロを演じることに、まだ少し需要があったというだけの話である。もはや金網の外で中にいるヒトにヤジを飛ばすしかないのだ。

著書では不世出の政治家で今太閤(たいこう)と呼ばれた元首相の田中角栄氏を描いているが「今の日本は全部田中角栄が作った。新幹線、各地の空港、高速道路…。それをロッキード事件で葬った日本はバカだ!」と一喝した。さらに、田中角栄氏を論じようと4月に出演した「金スマSP」にも触れ、石原氏は「(MCの中居正広が)訳のわからないことを言っていた。とんちんかん。2回怒りそうになったよ」と舞台裏を明かした。

 田中角栄が立派なのはまちがいない。しかし作ったものが新幹線、空港、高速道路とか、そんな形あるものばかりが”全部”ではないだろうに。ロッキード事件というのも、形にはみえない角さんが”作ったもの”によって起こった事件ではないのか。

 そしてもう一つ”角さんが作った形にはみえない”ものを挙げるならば、いまヒトが都市集中している原因ではないか。新幹線であり、空港であり、高速道路であり、そういうものができて、地方からヒトが”夢と希望”を持ってやってくる。

 それは今の時代に歪みとなって表れてきている。保育園の問題もそうだし、介護の問題だってそう。なぜ地域のつながりが薄れてきてしまったのかなんていうのもそう。これは角さんの功罪の罪の方だな。単に石原が一喝して話が終わるような問題ではない。

 金スマSPの話も、中居君ではなく、とんちんかんだったのは石原の方だったのではないか。観てはいないけれども想像はつく。脳みその衰えが中居君の進行についていけなかっただけの話で。言いたいことだけ言っている爺さんを仕切るのも大変なのである。なんなら怒ってみればよかったのに。