童心社刊「おしいれのぼうけん」より
いまとなってはこの絵本も、体罰を薦めているということで問題になってしまうのかな。この本の初版は昭和49年。このころはなんの問題にもならなかったけどね。
むかしはサザエさんなんかでも、波平さんが悪さしたカツオを物置に閉じ込めたりしていたけれど、いまはどうなんだろう。体罰はないに越したことはないけれども、全部が全部、悪かというとそれはどうか。家族のあいだのことじゃないって気がするんだ。
もちろん家族間でも許されない体罰はある。子どもに考えるいとまを与えない圧倒的な暴力なんていうのはもはやしつけではない。考えるいとまを与えないというのは、子供の人格を否定しているんだ。
おしいれに入れるのはどうか。こちらは自分のなにが悪かったか考えられる罰だと思うんだけど、君はどう思う?理屈がわからなくてもいいんだ。感覚でじぶんが悪いことをしたと感じとってくれればそれでいいんじゃないかな。みずのせんせいには、子どもたちへの愛がある。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。