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昭和50年代少年のKOTOBASM

団塊ジュニア世代とも、悲劇の世代ともいわれる昭和48年生まれが管理する、昭和ノスタルジーといまを語るblog。僕たちが生きてきた証のことば。それはイズムそのものである。(明智半平太)

こんなところに住んだらそれこそ”東京で消耗”するぞ







しかし、その結果として働くお父さんたちが直面することになったのは、職場までの長距離通勤です。そして、毎日長い時間をかけて自宅と会社を行き来し、疲れ果てる親の姿を見てきた今の若い世代の中には、「自分はそういう生き方はイヤだ」と、できるだけ会社の近くに住みたがる人が増えたのです。

そんな若者たちからの人気を集めている、面白い不動産会社があります。「EARLY AGE(アールエイジ)」という会社です。扱っているのは、狭いと7平米、いわゆる四畳半程度の小さな部屋。早稲田や蔵前、門前仲町など、大都心近くの、駅から近い立地を中心に展開しています。そこには、トイレとシャワー、洗面所と流し台を兼ねたシンクがあり、下に洗濯機がはめ込まれています。部屋によっては、トイレの仕切りがない場合もある。一見、びっくりする間取りですが、空室が出るとすぐに埋まってしまうそうです。

若者が「東京四畳半暮らし」にハマる理由

 ここでいうところの”ハマる”というのは、夢中になる的な”ハマる”というより、穴に”嵌る”に近いような気がする。仕切りもないトイレなんて、まるで刑務所の独房のようではないか。なんで若者がこんなところに住まなければならないのか。

 たしかに職場に近いのは便利だろう。しかし仕事して寝に帰るためだけの部屋に住むなんて、人生のたのしみを放棄しているようなものだ。そこは仕事と遊びをきっちり分けて、楽しい生活空間を作らなければなるまい。そのほうが仕事にも励みが出てくるというものだ。

 僕も6畳一間のアパート住まいだが、この部屋となにが違うか。まずキッチンが別にある。風呂とトイレはいっしょ。ヒトによっては、風呂とトイレは別がいいというのもいるが、いっしょになっているおかげで、収納スペースはたっぷりある。押入れの有無だけは、アパート探しの時点でこだわっていたのだ。

 こんなキッチンやトイレが同じ空間にあって、押入れがない4畳半の部屋に住んで、仕事のあとにくつろげるのだろうか。楽しめるのだろうか。あまりにもこれは極端すぎる。そこまで通勤時間を短くして、東京に住みたいものなのだろうか。

 なりたくないといわれるお父さんだって、きっと長距離出勤でカラダが疲れてでも、なるべく家族に窮屈な思いをさせたくないと考えていたのではないか。職場に近くて寝に帰るだけの部屋に住むなんて、お父さんの長距離出勤よりドリーム感がない。仕事というものに生き方を支配されすぎだ。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。