KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

海野かつをさんと謎の美女は元気にしているのだろうか【新栄電機のCM】

 このCMは小さいころから高校生のときぐらいまで、ずっと流れつづけていた。時間帯は夕方。だいたい日本テレビで、「磯村建設」のCMとよく前後して流れていた記憶がある。それが新栄電機のCMだった。

 

  新栄電機も磯村建設も関東ローカルのCMだった。なので知らないよというヒトも少なからずいるだろうが、ご勘弁ねがいたい。新栄電機は家電量販店で東京を中心に埼玉や千葉などに店舗があった。今はもうない。



 CMに出ている男性は、海野かつをというヒトで新栄電機のCMに出はじめたときはコメディアンであった。それが新栄電機の社長にスカウトされ、それで社員になったという珍しい経歴の持ち主である。

 しかし本人もこんな退色するまで長いことCMに出つづけるとは思いもよらなかっただろう。「君、君、アライだよ」のアライ社長も、自社の社員だからギャラの心配はいらないという意味で、CM自体の強いインパクトとあわせて作戦勝ちだ。

 このCMの不思議なところは、海野かつをが「ねえ奥さん」といっているのにも関わらず、女性陣が色目を使っているところだ。そしてその色目にだまされているのがここにいる。特に3番目に出てくる女性に釘づけになる。

 でも冷静になっていま考えてみたら、この女性は年代的にうちの母親と同い年ぐらいではないだろうか。若いころに出演したCMが、中年女性になっても流れているのをみて、カノジョはなにを思ったのだろうか。

 ちなみにカノジョは海野かつをとともに、最後まで出つづけている。もしかしたらアライ社長もお気に入りだったのかもしれない。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。