KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

教育勅語が問題なんじゃない【森友学園・塚本幼稚園】

 安倍晋三総理大臣の昭恵夫人が名誉校長をしていたという森友学園。その関連のニュースで、経営する塚本幼稚園で教育勅語を暗唱させている映像があった。はたして子どもたちは意味を理解しているのか疑問である。



 愛国心というのは大事だし、教育勅語そのものの意味は、実はそんなに問題であるわけではない。問題なのは、それを利用して、年長者が年少者を思い通りに操るための道具にすることだ。

 なかにはキリスト教や仏教の学校だってあるのだから、神道の学校があってなにが悪いのだというニンゲンもいる。いっておくが神道や宗教教育そのものが悪いのではない。

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 問題なのは、死後の世界をみたこともないような者が、死後の世界はあるといって、個人が国や組織のために殉ずるのをヨシとすること。そしてそういうことをいうニンゲンが、現人神であるかのようにのさばることなのである。

 この動画の最初のほうで、園児たちに理事長の銅像に一礼して、「理事長先生、講堂に行ってまいります!」と大声でいわせている場面がある。このようなニンゲンの作り物を、あたかも神が宿っているかのように礼を強要させるのがおかしい。

 

 これこそはまさに、戦前の”上官の命令は天皇陛下の命令と心得よ”とおなじ発想なのだ。権威を利用した無責任な絶対服従の強要なのである。こういうことは許してはならない。それだけのハナシだ。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。